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トリニティについて

カルティエのトリニティのイメージって？

(出典:http://www.cartier.jp/) カルティエのトリニティというと現在ではマリッジリングとしても、デイリーユースのリングとしても大定番となっているカルティエのアイコンです。

日本では1990年前後にバブルという空前絶後の経済状態がありましたが、その時にティファニーのオープンハートとともに一世を風靡したのを覚えてらっしゃる方も多いでしょう。
逆に言ってしまうと、このバブル時代にあまりに人気化しすぎたためにトリニティを過去の産物として敬遠してしまう人もいらっしゃるかもしれませんね。

たしかにバブル時代の日本というのはブランド品が氾濫し、その飽和状態のせいで本来の価値とは違う評価を受けたかもしれませんが、トリニティというアイテムそのものを見た時にその価値というのはイメージとは全く違うものかもしれません。

トリニティが生まれたわけ

(出典:http://www.cartier.jp/)

トリニティが生まれたのは1924年にまで遡ります。
フランスを代表する詩人であり、評論家、劇作家、画家、脚本家、映画監督とマルチな才能を発揮した天才ジャン・コクトーがカルティエに依頼したものが始まりです。

ジャン・コクトーはこの世にない指輪として、印章付きのリングと土星の中間をいく指輪というなんとも難解な依頼をルイ・カルティエに投げかけました。

トリニティが3連の意味を持ちますが、これはキリスト教の教義「父、子、聖霊」の三位一体を表すとともに、ピンクゴールドは「愛」、イエローゴールドは「忠誠」、ホワイトゴールドが「友情」をそれぞれ意味しているのです。

こうして作り上げられた指輪は、ジャン・コクトーによって肌身離さず身につけられるほどに愛され、やがてカルティエのアイコンとして定着していったのです。

現代におけるトリニティは？

(出典:http://www.cartier.jp/)

トリニティのデザインというのは、マリッジリングの定番として高い人気を博しています。
ある意味トリニティであれば間違いないというほどです。

バブル時代に一旦過去の遺物のように追いやられてしまったのですが、一周回ってそのデザイン性と高い技術が再認識されたということですね。

実際、トリニティの技術力というのは素晴らしく、いかにも指通りが悪そうに見えるのですが、そんなことは一切なく3つのリングがまるでひとつの生物のように連なって指のするりと通っていきます。
この滑らかさというのは計算され尽くした設計とそれを具現化する職人の腕があってこそのなのです。

トリニティを身につけるとカルティエというブランドのすごさを改めて知ることになります。



(出典:http://www.cartier.jp/) リングだけではなく、ブレスレットやイヤリング、ネックレスなどカルティエのアクセサリーのほとんどすべてに応用され、トリニティというブランドを築いています。


永く愛されているデザインというものには、それ相応の歴史があり、技術の裏付けがあり、だからこそ定番として定着するのですね。

この記事を監修しているのは？

ラグジュアリーブランド・ハイファッション調査部門

ラグジュアリーブランドやハイブランドでの勤務経験者、雑誌編集者、とにかくラグジュアリーブランドやハイブランドが好きなメンバーで編成。
好みや主観が入ったり、否定的な意見が存在するのは、ハイブランド.comの味であり、外部からの影響から独立しているからこそ出来ること。
世の中のトレンドや流れを敏感に察知し、常に新しい情報を発信出来るように奮闘しています。

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