Cartier カルティエ
至高のジュエリー「カルティエ」の歴史
宝飾品の絶対王者カルティエ
(出典:http://www.cartier.jp/)
カルティエは、常に時代を先どりする先進的な宝飾品ブランドとして創業から現在までの間、絶えず世界のトップを走り続けてきたブランドといってもいいと思います。
そんなカルティエはどのようにして生まれ、そしてどのようにして成長してきたのか?
その魅力の秘密は、アーティストとしての精神を持ち、時代の流れを読みながら新しい驚きと喜びを人々に与え続けたカルティエ一族の才能と努力があったからに他なりません。
カルティエの歴史を紐解くことは、現代のカルティエの人気の秘密、そしてその宝飾品の素晴らしさの真理を知る上では欠かせません。
類なまれなるビジネスセンスでヨーロッパを制覇
(出典:http://www.cartier.jp/)
カルティエの始まりは1847年にルイ=フランソワ・カルティエによって開かれた小さなメゾンから始まります。
ルイ=フランソワは、宝飾品のデザイナーであり、また職人としての技術も持ち合わせたとても才能あふれる人物でした。
そして、さらにそれだけではなく、ビジネスマンとしても天賦の才を持っていた人物だったと思います。
最初の店舗をフランスのヌーヴ・デ・プティ・シャン通りに構えたのには彼なりのある考えがあったからでした。
その考えというのは、フランス国王の弟の家系にあたる名門オルレアン公の館からの距離が近かったからというものです。
なぜ、それが重要だったのか?
それは、そうした名門一族の館の近くであるがために、社交の場としてもよく用いられ、着飾った婦人がよく往来していたからです。当然彼女たちは宝飾品にも興味があるに違いないと考えたルイ=フランソワはこの場所に店舗を構えようと修行時代からずっと考えていたのです。
1859年には、オペラ座付近に移転したのですが、これもただ場所を変えたというわけではありません。
ナポレオン三世時代のこの当時パリの大改革が行われ、パリは世界で最も美しい街と呼ばれるほどになりました。
当然そのパリの大通りには着飾った人々が訪れるので、その中心で輝くカルティエのブティックというのは、パリの富裕層の間でも必須の存在となっていったのです。
さらに皇妃ユゥジェニーがカルティエにオーダーをしたことによって絶頂期の宮廷御用達となったカルティエは、もはやフランスだけではなくヨーロッパ全土にその名をとどろかせ、ヨーロッパの多くの貴族が足を運ぶほどのブランドへと成長したのです。
それぞれの才能を発揮した3兄弟
ルイ=フランソワの息子のアルフレッドが跡をつぎ、さらにその息子はルイ、ピエール、ジャックというとても優秀な3兄弟でした。
この頃には、フランスから飛び出し、ロンドンへ、そしてニューヨークへと世界を股にかけるブランドへと成長していきます。
革新的なアイディアを実行した長男ルイ
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ルイは、現在の本店ラ・ペ通りに移転した1899年の前年から父と共に経営に関わるようになり、カルティエの飛躍に大きく貢献をしました。
彼は芸術に深い造詣を持ち、歴史的な装飾の資料を読み漁り、その中からインスピレーションを得て、カルティエのアイコンともなっているガーランド・スタイルを完成させたのです。
さらにこれまで宝石の台座というとシルバーだったのですが、シルバーは時とともに酸化して黒ずんできます。
このシルバーをプラチナに変えるというアイディアもルイからだったのです。
プラチナは加工が難しかったため、当時としてはなかなか使われなかったのですが、ルイによってプラチナが採用されたことで、永遠に白く輝くプラチナとダイヤモンドの輝きの相乗効果がカルティエをより高貴なブランドへと高めていきました。
新しい市場ニューヨークの成長 次男ピエール
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ニューヨークに支店を作ったのは1909年のことで、指揮をとったのは次男ピエールです。
アメリカはまだまだ出来たばかりでしたが、驚異的なスピードで発展を遂げている国であったことは間違いなく、そうであるがゆえにヨーロッパの伝統様式に憧れるという傾向も顕著でした。
家具などを見てもアメリカ家具は、イタリアなどのモダン家具ではなく、ヨーロッパのクラシック家具が現在でも人気があることからもわかると思います。
そして、カルティエのもつ繊細な宝飾品は、まさにフランスの伝統をまざまざと映す鏡のようなものと感じたアメリカ人から絶大な評価を得たのです。
ニューヨークのカルティエビジネスは想像を遥かに超えるペースで伸びていったのです。
インドの開拓を実現した3男ジャック
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イギリスでは1902年にロンドン支店をオープンし、3男のジャックが任されました。
ロンドンでは、ガーランド・スタイルのカルティエジュエリーが絶大な人気を誇り、フランス以上の大成功を納めていたといっても過言ではありません。
というのもイギリス国王のエドワード7世によって「王の宝石商、宝石商の王」という賞賛を受けるほどだったからです。
さらにインドはイギリスの植民地であったため、インドとの関係も深めていきます。
インドの藩王マハラジャたちは、祭典用に絢爛豪華な宝飾品を身に着けていましたが、ジャックが紹介したプラチナを使った美しいカルティエの宝石に魅了されてしまいました。
インドの藩王たちとも親密な関係を築くことに成功したカルティエはさらなる成長のエンジンを手に入れることになったのです。
モダン・ジュエリーの先駆者
(出典:http://www.cartier.jp/)
ルイの審美眼と時代を先取りする感性というのは、まさに並ぶものがないというほど研ぎ澄まされていました。
1925年に発表したアール・デコ様式のジュエリーというのは、そのセンスを証明するに十分なものです。
それ以前の流行となっていたアール・ヌーヴォーは植物や動物といった自然界からのインスピレーションを源泉とする有機的なフォルムが多かったのです。
しかし第一次世界大戦が起こってからというもの、世の中が一変しました。
女性の自立。
服装も実用性が重視されるような時代になっており、ちょうどシャネルが「女性を開放する」ための服としてシャネルスーツやリトル・ブラックドレスなどを発表した時代です。
カルティエもそんな時代にあわせて、より直線的で幾何学的で、大胆なカラーリングの作品を発表したのです。
いまでいえば当たり前であっても、当時としてはとても斬新なデザインによってモダンジュエリーのパイオニアとしても地位を確立したのです。
1979年には、パリ、ロンドン、ニューヨークの親会社としてカルティエ・モンドが設立されます。
現在では、巨大ブランドコングロマリットのリシュモン傘下に入っていますが、高級腕時計や宝飾品が主力となっているリシュモングループの中心となっており、特に時計という意味では相乗効果が期待できるリシュモンというのはカルティエにとってはとてもよいのだと思います。
こうした時代の流れに合わせた適切なジュエリーを発表し続け、いかなる時代においても時代の先駆者となったカルティエだからこそ現代においても最先端で、最高のジュエリーブランドで在り続けけているのでしょう。
世界の王室を虜にした王の宝石商
(出典:http://www.cartier.jp/)
カルティエの歴史を語る上では、世界の王室との関係というのも知っておきたい事実。
カルティエがなぜ王の宝石商と言われているのでしょうか?
その理由は1904年にイギリス国王のエドワード7世によって「王の宝石商、宝石商の王」という言葉を頂いたからです。
ただ、もっとシンプルに考えると答えは単純で実際に世界中の王族に愛用されてきたからに他なりません。
カルティエと世界の王室を考えてみると、その数が多すぎて把握することは困難でしょう。
顧客名簿をひとつひとつ洗い出していかなれけば、その全貌は見えてこないくらい数多くの王侯貴族に愛され続けているのです。
そんな中でもカルティエを愛した代表的ともいえる人物をピックアップしてみたいと思います。
フランス ユゥジェニー皇后
初期のカルティエにとって最も強烈なインパクトを与えたのは紛れも無くユゥジェニー皇后でしょう。
ユゥジェニー皇后というのは、フランス第2帝政時代 ナポレオン3世の妃のことです。
フランスが栄華を極めた時代の社交界の中心人物がユゥジェニー皇后だったのです。
そして、カルティエに与えた大きなインパクトというのは、1859年にカルティエがオペラ座付近へ移転した際にシルバーのティーセットを直々にオーダーしたということです。
カルティエはすでに貴族御用達のブランドであったことは間違いなかったのですが、フランス皇后のお墨付きをもらったということで光の速さで世界に浸透していったのです。
もうひとつの功績というのは、イギリスとの関係です。
普仏戦争で敗れたフランスは、ナポレオン3世が捕虜になり、このとき敗れたユゥジェニー皇后が親しかったヴィクトリア女王を頼ってイギリスに亡命したのでした。
イギリスにいる間もフランス時代と変わらぬ優雅な生活を贈っていたユゥジェニーは、フランス国民の希望の星となり、彼女がイギリスにいた1904年にヴィクトリア女王の後を継いだエドワード7世より、「王の宝石商、宝石商の王」と賞賛しています。
さらにスペイン国王アルフォンソ13世がカルティエを王室御用達としたのも同じ年だったのです。
ユゥジェニーとカルティエは完全にイコールではないですが、フランスブランドであるカルティエがヨーロッパ各国で王室御用達となったのは、ユゥジェニー皇后の外交も無関係ではないのです。
モナコ公国妃 グレース・ケリー
(出典:http://www.cartier.jp/)
グレース・ケリーというと様々なラグジュアリーブランドと深い関係があり、ラグジュアリーブランドの歴史を語る上では最重要人物と言っても過言ではないほどの人物です。
ハリウッド女優として大成し、モナコのレーニエ大公と結婚し、モナコ公国妃となった世界で最も憧れるサクセス・ストーリーを実現したグレース・ケリー。
エルメスのケリーバッグの名前の由来にもなっています。
カルティエにとってもグレース・ケリーは特別な存在になります。
グレースとレーニエ大公の婚約指輪、これがカルティエの10.48カラットもあるダイヤモンドだったのです。
熟練の職人によるエメラルドカットの美しい煌めき、そして中央のダイヤモンドに寄り添うようなバゲットカットのダイヤが2つプラチナの台座にセットされたシンプルなデザインでした。
グレースはこのデザインをとても気に入り、最後の出演作「上流社会」でも自ら願ってこのリングをつけていたほどです。
世界中の女性の憧れだったグレースが身につけたダイヤモンドもまた、世界の女性の憧れとなったのです。
2014年にはニコール・キッドマン主演の「グレース・オブ・モナコ」でも再登場することになりました。
ユゥジェニーがカルティエ初期の隆盛を支えたのであれば、グレースは現代のカルティエを形作ったといってもいいのかもしれません。
カルティエを彩る世界の王妃たち
(出典:http://www.cartier.jp/)
カルティエを王室御用達としたのは、フランス、イギリスだけでありません。
1900年代前半には、スペイン、ロシア、ポルトガル、インド、タイなど世界の様々な国で王室御用達という名誉を受けています。
そして、この当時のファッションリーダーというのは、王室や有力貴族ということがほとんどで、そんなファッションリーダーに愛されていたのもカルティエです。
例えばイギリスのエドワード7世時代のファッションリーダーは、その妃、アレクサンドラ妃です。
アレクサンドラ妃は、後のダイアナ妃やキャサリン妃のような絶大な人気を誇っており、そのアレクサンドラ妃から直々にバッキンガム宮殿に呼び出され、インド風のネックレスを作って欲しいという依頼を受けたのです。
71個のパール、12個のカボションルビー、91個のコボションエメラルドによってインドとヨーロッパの文化を融合させたジュエリーでアレクサンドラを満足させたカルティエ。
エドワード7世から「王の宝石商、宝石商と王」と賞賛されたのも頷けます。
他にはウインザー公爵婦人のウィリス。
ディオールやジバンシィを着こなす完璧でエレガントなレディだった彼女の心を射止めたのは、152.35カラットのサファイアの上にパンテールが君臨するブローチ。
まさにウィリスの化身と言われるほど伝説的な作品となりました。
一度はロシアから国外追放にもあうほどの波乱万丈の人生だったバーレイ公爵婦人のオルガもカルティエを愛した人物です。
パリに住んでいたときに夫パーヴェルからオルガに贈られたティアラはネックレスにもなる画期的な作品でした。
このようにカルティエというのは、創業から現在まで世界の様々な王室からその品質とデザインを認められ、御用達となっているスーパーブランドなのです。
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