Giorgio Armani ジョルジオ・アルマーニ
ベールに包まれたアルマーニという人物
謎のベールに包まれた「モードの帝王」
ジョルジオ・アルマーニは、「モードの帝王」と呼ばれ、世界のモード界を牽引し続けた偉大な人物です。
その内面は実はベールに包まれており、あまり知られていません。
完璧主義者であり、冷酷な印象さえ与えるアルマーニですが、わずか一代で世界にモード大国を築いたジョルジオ・アルマーニとはいったいどんな人物なのか?
その秘密に迫っていきます。
絶対に褒めない完璧主義者
アルマーニの仕事というのは、常に完璧で細部にまで全てアルマーニのスタイルが行き届いた完璧なものです。
しかし、それは同時に自分だけではなく他者にまで同じレベルの仕事を要求する完璧主義者でもあるのです。
なのでアルマーニを表現するときには、他人のミスも絶対に許さない冷淡な人間であると言われます。
実際にアルマーニは人を褒めるということはほとんどありません。
これほどまでに厳しい姿勢は、他人だけではなく自分自身にも向けられるので、アルマーニのもとで働くスタッフは彼のことを尊敬し、彼を納得させることだけを考えています。
そして、微笑ませることができれば、ガッツポーズものなのです。
自分の意見はしっかりと展開
ファッション業界に対しても批判的な意見を連発する人物です。
1980年代のはじめにはファッションショーをミラノの見本市会場から、自社スペースでのショーを開催しました。
これには「嫌がらせ」や「気まぐれ」などジャーナリストから多数の批判が寄せられましたが、アルマーニの考えはファッションショー自体が歪んだ物になり、まるで見世物小屋のようになっているという警笛から行ったことでした。
過度な演出ばかりに気を取られ、生産の実態にもそぐわない見せかけだけのショーを行うことにうんざりしていたのです。
さらにはメディアをファッションショーから締め出すという強行にまで出てしまったのです。
1990年代に入ると自らを「抗議する人間」と呼び、ファッション業界に苦言を呈し続けます。
大量消費の渦中でスリッパを作っていた人間がクリエイターになり、仕立て屋はデザイナーと自称する。
常に新しいものを嗅ぎ回り、なにか新しいものを見つけると奇跡だ驚異だと騒ぎ立て、その激しさは日をおうごとに激しくなる。
こういったなんでもありのケバケバしいファッション業界が嫌いだと堂々と言ってのけたのです。
犬猿の仲と思われたジャンニ・ヴェルサーチも実は
アルマーニの最大のライバルというと同世代に生きたジャンニ・ヴェルサーチをおいて他にはいません。
ヴェルサーチはアルマーニと対極をなすような、派手で陽気な女性をイメージしたようなマルチカラープリントやポップなデザイン、パンクテイストを取り入れた非常に装飾的なスタイルを展開したデザイナーです。
これまでエミリオ・プッチしか実現してこなかったような自由な色の組合せは、シックで落ち着いた色合いを大事にするアルマーニとはまさに正反対だったのです。
1990年代にアルマーニは、名指しこそしていませんが、インタビューで明らかにヴェルサーチとわかるように批判をしたこともあります。
日本でもバブル期にはアルマーニからヴェルサーチといった感じで男性のスーツの好みが分かれていたのは記憶に残っていますね。
デビューからしばらうは犬猿の仲と思われていた2人ですが、晩年はお互いを友人として認めあっていました。
それはヴェルサーチが1997年にマイアミで射殺されたときにアルマーニが葬儀に駆けつけたことからもわかります。
お互いが全く別の道を歩んでおり、それぞれが互いにない部分を補い合うような相互補完的な関係だったのがアルマーニとヴェルサーチだったのです。
他のデザイナーのこともしっかりと認めている
アルマーニは完璧主義者であり、自分の意志に反することであれば明確に否定、そして批判をするような人物でした。
そして、完璧主義者であるがあまり人を褒めることもしない人物でした。
この性格を考えると、自分以外のデザイナーの仕事など一切認めないような傲慢な人物像を思い描きますが、実際には全く違います。
ジャンニ・ヴェルサーチも当初は批判の対象でしたが、晩年は自分にないものを持つデザイナーとしてその実力を高く評価していましたし、日本人デザイナーのイッセイ・ミヤケの芸術的センスやジャン・ポール・ゴルチェの独創性なども高く評価していました。
ドルチェ&ガッバーナのショーを自ら率先して鑑賞したこともあるくらいです。
他者には一切興味を示さないような冷淡な姿勢を示しながらも、才能あるデザイナーの高い能力をしっかりと認めていたのです。
あまり公言されていないがゲイだった
アルマーニは、セルジオ・ガレオッティと公私共にパートナー関係にありました。
セルジオ・ガレオッティというのは、ジョルジオ・アルマーニの立ち上げから行動をともにしていたビジネス上のパートナーでもあり、また恋人でもあったのです。
ファッション業界ではイヴ・サンローランとピエール・ヴェルジュのようにゲイカップルというのは特に珍しいことではありません。
最近では、バルマンのイケメンデザイナー オリヴィエ・ルステンも自身がゲイであることを堂々と公言し、ゲイ雑誌にヌードまで公開しているのです。
アルマーニとガレオッティの関係というのは、恋人として分かれた後も友人として、本当に深い絆で結ばれていました。ガレオッティは若干40歳でこの世を去るのですが、ガレオッティの死に直面したアルマーニは一時的にブランドの存続すら危ぶまれるほどの危機に陥りました。
マネジメントとしてガレオッティの手腕も素晴らしいものがありましたが、精神的支柱であったガレオッティを失ったアルマーニのダメージは相当なものだったのです。
守られすぎて日常生活は・・・
ジョルジオ・アルマーニはイタリア人なので英語が話せない事自体は特に問題があるわけではありませんが、ヨーロッパの人で英語を話さないというのは比較的珍しいです。
実際には聞き取るのは問題ないようですが、本人は話そうとしないというのが正解のようです。
セルジオがいた時代はセルジオがすべてを取り仕切っていたので問題ありませんでしたし、セルジオの死後、姪にあたるシルヴァーナがジョルジオの側で重宝されるのは彼女の英語が堪能だということも理由のひとつです。
また、アルマーニは常にセルジオやボディガードにすべてを任せきりにしていました。
現金すら触ったことがなく、日常生活も1人ではままならないほどだったそうです。
しかし、セルジオの死後はある程度現実的な暮らしをする必要が出てきました。
ジョルジオがクレジットカードで支払いをしている姿をみたジョルジオの部下は、とても驚いたというのは有名な話です。
これほどまでに偉大な人物なのですが、ここまでいくと逆に日常生活に溶け込めなくなるというもおもしろいですね。
日本でも某首相がカップラーメンの値段を聞かれて、とんでもない値段を言っていたのを思い出します。
人物像を追ってみると意外な事実も発見できたのではないでしょうか?
ジョルジオ・アルマーニはすでに伝説というレベルにまで達した偉人です。
「モードの帝王」と言われるのも当然のことで、フォーブスの世界長者番付にも常にランクインするほど20世紀でもっとも成功を収めたデザイナーなのです。
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