東日本大震災でも高層難民というキーワードが各メディアで取り上げられたのは記憶に新しいと思います。
今回はタワーマンションの弱点である高層難民問題と眺望プレミアムの今後についてお届けしていきます。
高層難民とは
高層難民とは地震でエレベータが停止することにより高層階に取り残される、もしくは高層階の住居に戻ることが困難な状況を意味します。
地震が起こった際に高層階から1階まで避難するのも大変ですが、その後自宅のある高層階まで戻るためにも自力で階段を上らなくてはなりません。
実際高層階に住む高齢者の中にはマンションのロビーで一夜を過ごした人も多かったそうです。
高層階には備蓄が必須?
今回は幸いにも次の日にはエレベータが復旧したマンションがほとんどだったようですが、
首都直下型地震が起きて東京中のエレベータが停止してしまったとしたら復旧にはかなりの時間を要することが予想されます。
それまで高層階に住んでいる方は自力で階段の上り下りをしなくてはならなくなりますので、有効な対策が得られるまでは水や食料の備蓄を真剣に考える必要がありそうです。
これまでタワーマンションの高層階は眺望にも優れていることから人気を博してきました。
しかし、今回の大震災により高層階に住むことのリスクが改めて意識されたことから今後は高層階一辺倒だった人気にも変化が出てくることが予想されます。
タワーマンションは眺望が優れていることももちろんですが、充実した共有設備や万全のセキュリティを備えてることが多いので今後はそのような点が評価されていくのかもしれません。
眺望プレミアムにも変化が
これまでディベロッパーサイドとしても高層階はプレミアム住居としてグレードの高い仕様を採用し、眺望プレミアムをプラスした値付けを行っていました。
しかし前述したとおり今後はこのような眺望プレミアムも見直されることになるかもしれません。
販売する側はこれまで以上に高層階に住むことのメリットとデメリットを十分に説明したうえで妥当性のある値付けを行う必要があるでしょう。
購入する側も災害時の対応を十分に検討した上で購入することが求められます。
眺望はタワーマンションに住む大きな醍醐味のひとつですので、今後一気に価値が落ちるとは考えづらいですが、売る側、買う側の意識に少なからず変化が生じていくのも事実でしょう。
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