タワーマンションの価格を決定する要因 タワーマンション コラム


今回は東京を代表する2つのタワーマンションを取り上げ、その特徴からタワーマンションの価格を決定する要因について考えてみます。

センチュリーパークタワー

リバーシティ21の特等席に位置するセンチュリーパークタワーは築年数が10年を超えてもなお分譲価格を上回る高値で取引される プレミアタワーマンションです。
このマンションの一番の特長はなんといっても隅田川を見下ろす優れた眺望にあります。
駅に直結などの好立地マンションが数ある中で、このマンションの利便性が取り立てて高いとは言えないでしょう。
それでもプレミアマンションとして君臨できているのはこの眺望を抜きには語れないはずです。
眺望は設備と異なり年月とともに劣化することがありませんので、眺望に優れたタワーマンションは価値を保てるということを証明している好例ではないでしょうか。
タワーマンションも基本的には一般の分譲マンションと同じ条件(立地、利便性)で価格が決まりますが、この眺望についてはタワーマンション特有の条件といえます。


東京ツインパークス

東京ツインパークスは東京湾を一望する汐留の一等地に位置するプレミアタワーマンションです。
このマンションは立地、利便性、眺望すべてを兼ね備えた希少物件といえるでしょう。
分譲から10年近くが経ちますが、その希少性から今なお高値で取引されており、今後もその傾向は続くと考えられます。

タワーマンション以外でも広尾ガーデンヒルズのようにビンテージマンションといわれ、長い間価値を保ち続けているマンションがあります。
それらビンテージマンションに共通する要素として、立地(エリアのブランド)、利便性はもちろんのこと、住人の質も大きな要素になっていると考えられます。
つまり生活レベルが一定水準以上のコミュニティとして機能しているか否かということが、ビンテージマンションとなりえるか、そうでないかの分岐点になるということです。
東京ツインパークスをはじめ、都心のハイグレードタワーマンションは、そのようなビンテージマンションが備えるべき要件を備えた物件が多くあります。
それにプラスして優れた眺望という要件が加われば、分譲から時を経てなお高値で取引されている現状も十分に理解できるのではないでしょうか。

東京を代表する2つのタワーマンションを見てきましたが、上記の例から、タワーマンションの価格を決定付ける要因として以下が大きく影響していると考えられます。

・立地/利便性(一般の分譲マンションと共通)
・豪華な共有施設(タワーマンション特有)
・優れた眺望(タワーマンション特有)
・住人の質(ビンテージマンション共通)

これらの要件を兼ね備えたマンションは、今後も長い期間にわたって高値での安定した取引が見込めるのではないでしょうか。


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