タワーマンションはその資産価値から投資対象として取り扱われる事も多いと思います。
今回はそのタワーマンションの相場について私見を交えながらお届けします。
投資の基本、需給関係はどうなの?
まずタワーマンションの需給面はどうでしょう。
都心のタワーマンションはこれまで一般の分譲マンションと比べてもかなり高い成約率をキープしてきました。
これは好立地での利便性や大規模物件ならではの豪華な共用設備、また再開発地域における眺望の美しさなどで人気を集めてきたからです。
まさに需要が供給を上回る状態だったと言えます。
しかし、昨今のタワーマンションの大量供給によってその需給関係にも変化が生じ始める可能性があるという事も注意しておく必要があるでしょう。
特に大震災以降は高層階に住むことのリスクがクローズアップされ、購入を決定する際の優先順位に変化が見られるようになりました。
ただ、やはりタワーマンションに住みたいという憧れを抱いている人もまだ多く、湾岸エリアを中心に一時的な価格下落はあるかもしれませんが、
好立地や眺望の優れたタワーマンションに関しては、その希少性から今後も根強い人気が続くと考えられます。
色々情報はあるけど、どう判断すればいいの?
例えば投資の世界でよくある事ですが、自分が購入したい投資対象に対して意図的に悪い噂であったり、マイナスの情報を流したりします。
これはその投資対象に対して、多くの人に悪い印象を与える事により、実際の価値よりも低い価値で手放してもらうために行う心理的行動です。
逆に投資対象資産を既に所有している場合には、その資産に対して良い情報を周囲に広めようとします。
これは所有資産の価値を現在価値よりも高く見せることで評価価値を上げる、または購入した価格以上で売却することを目的に行います。
不動産業者は物件を販売する立場ですので良い情報の提供がほとんどになってきます。
残念ながら今の不動産業界では売り手側が多くの情報を持ち、買い手側は売り手から小出しにされる情報によって売買の判断を行わざるを得ないというのが現状です。
ですから、タワーマンションを投資対象として考える場合は、不動産業者の情報を鵜呑みにするのではなく、複数の情報ルートから情報を仕入れ、
その情報を正確に整理し、情報発信者における資産との関係性を含めて分析するという事も重要になってきます。
では資産価値を見極めるにはどうすればいい?
物件の将来に渡る資産価値を見抜くというのは非常に難しいと思います。
例えば地震による影響で高層物件に対する不安という事で市場全体を停滞させるような事象が今後も発生しないとは言い切れません。
周辺地域の再開発を見込んでいてもその再開発が途中で中断される可能性もあります。
また、ある情報が一般的に出回っていない段階で価格がいつの間にか上昇していき、
情報が一般に知れ渡るタイミングでは価格が高騰していて既に手が出せないレベルまで達しているという事もあるでしょう。
これは豊洲エリアが好例ですね。
流動性の高いタワーマンションであれば、資産価値は必然的に物件価格に反映されていくものと考えられます。
本当かどうか分からない噂レベルの情報に踊らされるよりは、物件のファンダメンタルズ(立地、利便性、設備、眺望等)から適正価格(坪単価)を推定し、
その価格を下回るようであれば「買い」、上回るようであれば「売り」という投資の王道に立ち返るのが最も効果的な方法ではないでしょうか。
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