HERMES エルメス
エルメスと日本は深い関係
火がつくのが遅かった日本
日本では明治時代から皇族がエルメスの製品を愛用していました。
ちょうどエルメス3代目エミールの時代でフランス国内で自動車が台頭し、積極的な海外進出を行っていた頃です。
とはいえ、まだまだこの時代は日本での知名度はほとんどなく、日本で知名度を獲得したのは、1970年代に入ってからです。
1964年に日本で最初の代理店として西武百貨店に入ったのがスタートでしたが全く売れず、銀座のサンモトヤマでの販売を機に徐々に浸透していきました。
この当時はルイ・ヴィトンなどはかなりの知名度を誇り、すでに大人気化していましたが、エルメスは一般的な知名度はかなり低い方で知る人ぞ知るといった感じでした。
エルメスの人気を爆発させたのは1979年丸の内にオープンした初の直営店です。
当時はまだウィンドウ・ディスプレイなど殆ど無い時代に芸術性に富んだ美しいウィンドウ・ディスプレイで飾られた店舗は瞬く間に丸の内OLの憧れの的になりました。
この頃の店員はまだほとんどがフランス人で似合うものを真剣に選んでくれたり、買わない方がいい場合は正直にアドバイスをくれたり、わがままなオーダーでも聞いてくれたりとエルメスのエスプリを感じさせるサービスがありました。
日本からのインスピレーション
エルメスの製品には日本の文化やモノからインスピレーションを得て、デザインされたものも多くあります。
大相撲のパリ公演が初めて行われた1986年にはその先駆けとなるスモウバックとも呼ばれる「スマック」が発表されます。ヨーロッパの紙幣よりも大きいサイズの日本の旧1万円札が入る財布「オーサカ」も登場しています。
エルメスには毎年年間テーマというのが掲げられるのですが、1991年には「遠い国でのエルメス」というテーマのもと日本が取り上げられ、その中でもエルメスの伝統技術とシンクロするような京都の職人がクローズアップされます。
この時代だとまだ日本に対するイメージが「サムライ」などといった結構我々の感覚からずれている部分も多かった感は否めませんが、2000年以降くらいから茶道具入れや「ユカタ」と名付けられたシンプルな部屋着などかなり小慣れてきます。
社史は存在しない、でもマンガならあるよ
エルメスには社史というものが存在しません。
そんな中で唯一存在しているのが、1997年に漫画によって作成された「エルメスへの道」なのです。
これは5代目社長デュマが革新の一環として進めたもので、「馬に乗れる人、馬が描ける人」という条件に合致した竹宮惠子が選ばれました。
エルメス唯一の社史がなんと日本人が描いた漫画というのが驚きです。
エルメスは実は日本のポップカルチャーとの馴染みが深く、人気バンドTHE ALFEEの20周年記念のスカーフを依頼に応えて特別制作したり、2001年に銀座にオープンしたフラッグシップ店の隣がソニーであったことから、ソニーのロボット「アイボ」専用のキャリーバッグを作ったりもしています。
こだわり抜いた初のフラッグシップ店
日本初のフラッグシップ店というのは2001年に銀座にオープンしました。
なぜ銀座だったのか?当時のラグジュアリーブランドのほとんどは表参道にあり、日本のシャンゼリゼともいわれていた時代です。
エルメスが日本に浸透させたのは銀座です。
サンモトヤマによって地道に銀座の街にエルメスを浸透させてきたそのルーツを大切に考えたからでした。
また、銀座という街はもともと銀を取引する場であったため職人が存在します。日本橋は日本の近代商業の発展の街でもあります。こうした背景を考えるとエルメスにはぴったりだったのです。
そして、銀座のフラッグシップ店の建物に関しては20世紀最高の建築家の一人であるレンゾ・ピアノ。
関西国際空港ターミナルビルやフランスのポンピドゥーセンターを建築した世界に名だたる巨匠です。
出来上がったデザインは、「光と戯れるランタン」をイメージした無数のガラスブロックを積み重ねて作られる建物です。エルメスのカレ・スカーフをイメージしたもので建物全体から光を放つようなとても美しいものでした。
このフラッグシップ店は「メゾン・エルメス(エルメスの家)」と名付けられ、逆さにした木をイメージした構造をしています。
一番上が”根っこ”で、歴史を紹介する場としてギャラリーや映画スペース、真ん中は”幹”で仕事場スペース、一番下が”葉”ということでショップスペースとなり、葉の中に”実(商品)”があるというイメージです。
こうした総合的な演出できる空間としてエルメスの”家”と名付けられたのです。
今やエルメスは日本でも爆発的な人気を誇るブランドです。
自分の給料よりも高価なバッグを買ってしまうというほどの熱狂的なファンがたくさんいます。
日本での人気に火がつくのが他のラグジュアリーブランドに比べて若干遅かったというのはありますが、それは地に足をつけた地道な活動を続けてきたからでしょう。
逆に今となってはブランドイメージを損なうことなく格別のブランドとしての評価を欲しいままにしています。
この記事を監修しているのは?
ラグジュアリーブランド・ハイファッション調査部門
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