BVLGARI ブルガリ
イタリアンジュエリーのパイオニア
ブルガリのジュエリーの軌跡を追う
今でこそブルガリは、時計やレザーアイテム、香水やホテルなど多種多様なアイテムやサービスを提供する総合ブランドとなっていますが、元を正せばやはりジュエリーブランドです。
最高級のジュエリーを世に送り出し、その名を世界に轟かせてきました。
ブルガリの歴史は、あらゆる分野への挑戦の歴史であるとともにジュエリーにおいても革新の歴史があるのです。
そんなブルガリのジュエリースタイルの変遷を時代を追いながら見ていきたいと思います。
創業から時代の流れに適合したジュエリー作り
(出典:http://www.bulgari.com/ トロンビーノ)
ソティリオ・ブルガリが創業したブルガリは、銀細工師であったソティリオによってシルバー細工のアクセサリーを作るところから始まったのですが、そのスタイルには新ギリシャ建築様式が用いられていました。
ジュエリーに対して建築的なアプローチを行い、ビザンチン式建築やイスラムの伝統的な要素を組み合わせたアクセサリーはイギリスからの観光客から絶大な支持を得ました。
1900年代前半、ジュエリーの本場はフランスのパリが主流になっており、カルティエや、まだヨーロッパの影響を受けていたティファニーなどが主導したアールデコ調のスタイルで幾何学的なデザイン、自然主義的なモチーフが多用され、プラチナを台座に使っているものでした。
ブルガリも例外なく時代の流れに乗っており、同様のアールデコ調のジュエリーを作っていました。
また、ネックレスを分割してリングやブレスレットにもなるコンバーチブルタイプも流行し、ブルガリのロングセラーとなる「トロンビーノ」も1930年代に制作されたものです。
(出典:http://www.bulgari.com/ セルペンティ)
1940年代になると第2次世界対戦の影響もあり、ダイヤモンドを散りばめたプラチナ製の豪華なジュエリーは作れなくなり、ゴールド製の石を使わないジュエリーが多く見られるようになりました。
1940年代の終りには現在も続くブルガリのアイコンのひとつ「セルペンティ」が生まれました。
こうして創業からは、時代の潮流に乗るようにその時代にマッチしたジュエリーを生み出しながらジュエラー「ブルガリ」としての基盤を確立していったのです。
オリジナリティ溢れるブルガリスタイルの確立
(出典:http://www.bulgari.com/ カボション・カット)
戦後、経済が再び活性化したことで石を使わないゴールド基調のスタイルから貴石をふんだんに使用したジュエリーが再び脚光を浴びることになり、ダイヤモンドがやはりもっとも人気のジュエリーとなりました。
そして、この1950年代から60年代にかけての時代がブルガリのジュエリーにとってターニングポイントとなった時代でもあります。
まだまだハイジュエリーはパリが主流だった中で、プラチナとダイヤモンドを使うパリ中心のスタイルからは一線を画すスタイルを導き出します。
イエローゴールドを使い、ダイヤモンド、エメラルド、サファイアという定番の3色からの脱却を図り、よりカラーを重視したジェムストーンを取り入れ始めたのです。
さらにカボション・カットのジェムストーンを目立つ位置に使い、これまでの「カボション・カットは価値の低い石のためのもの」という考えを覆しにかかりました。
アメリカではティファニーがアメリカンスタイルを確立していく中、ブルガリはイタリアンスタイルのジュエリーを創り上げていったのです。
(出典:http://www.bulgari.com/ トレンブラン)
ブルガリはこの時代に「トレンブラン」と呼ばれる花模様のブローチを多く制作したのですが、花冠をバネでマウントする方法だったのでフラワーヘッドが常に揺れるという優雅なものでした。
多面的なクリエイティビティによるさらなる発展
(出典:http://www.bulgari.com/ 富士山モチーフ)
独自のイタリアンスタイルを確立したブルガリは、そのスタイルに更に磨きをかけていきます。
インスピレーションの源は多様化し、インド芸術からは17世紀のムガル時代の伝統であった大きなカボション・カットや彫刻を施したエメラルドを再流行させ、エジプトの古代芸術からはロータスフラワーのモチーフを再解釈し復活させました。
さらには日本からは富士山を描いたブローチやブッダのペンダント、ポップアートの精神を取り入れて、トランプやアイスクリームといった日常にあふれるモチーフをジュエリーとしました。
(出典:http://www.bulgari.com/ 星条旗モチーフ)
アメリカ進出に際しては、レッドとブルーのエナメル、ラピスラズリを使ってアメリカ国旗を想起させる星条旗ラインなどを生み出し、カタチとカラーという2つの要素を巧みに取り込んだジュエリーはブルガリの生み出す新しいスタイルとして定着しました。
1970年代になる頃にはイエローゴールドがカジュアルにも身につけられるとても便利なジュエリーとなったのもブルガリの功績です。
イエローゴールド、ボリューム、大胆なカラーリング、シンプルですっきりとしたフォルム、その全てがひと目で「BVLGARI(ブルガリ)」と分かるほどに具現化されたメッセージとなりました。
1980年代にはジュエリーはこれまでよりも気軽に身につけられるアイテムとなり、カジュアルにも、時には上品にも輝き、ブルガリの言うところの「着け心地の良さ」がはっきりと表れてきます。
この時代のジュエリーは「パレンテシ」に代表されるモジュール式の組み合わせが代表的なもので、こうした時代を経て装飾的な要素と一体化した構成のチョーカーや固定ネックレスが代表的な作品となりました。
さらに色のついたシルクコードでジェムストーンをマウントする方法を発表し、これまでにないカラーのコードによって洋服をよりいっそう引き立たせることに成功しています。
(出典:http://www.bulgari.com/ チャンドラ)
1990年代に入るとデザインはより自由になり、固定されていたモチーフにがフリンジなどの揺れによって躍動感が生まれます。
この時期の代表的なコレクションは、魚や貝の模様を石に彫った「ナチュラリア」やホワイトポーレンセンを使った「チャンドラ」などです。
新世紀を迎えて進化と変化
(出典:http://www.bulgari.com/)
21世紀を迎えたブルガリのジュエリーには大きな変化がありました。
これまでのイエローゴールド主体のボリュームと丸みのあるデザインが特徴だったところが、ホワイトゴールドやプラチナを使ったシャープなコンテンポラリーなデザインへと変貌したのです。
2001年に発表された「ルチェア」では、全てのアイテムがスモールスクエアとラウンド型の要素で構成され、これまでとは全く違ったスタイルを打ち出したのです。
とはいえ、これまでの伝統を全てぶち壊すわけではなく、伝統を受け継ぎ、カボション・カットとイエローゴールドの使用、カラーストーンの多用という色の楽しみは忘れてはいません。
現代のブルガリのジュエリーは、どちらかというとクールでコンテンポラリーなイメージが強いですが、これは2000年以降に始まった新しいスタイルのジュエリーなのですね。
ブランドというのは、とても長い歴史があり、その土台の上に今現在私達が知る素晴らしいスタイルがあるということなのです。
次は、「史上最高額をつけたエリザベス・テイラーのコレクション」
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