Tiffany ティファニー
ティファニーの歴史「アメリカと共に歩む伝説の始まり」
ティファニーという名の伝説の始まり
(出典:http://www.tiffany.co.jp/)
ティファニーは現存するラグジュアリーブランドの中で屈指の歴史をもつ老舗ブランドです。
その始まりは1837年でアメリカのニューヨークで産声をあげることになるのですが、ちょうどフランスでHERMES(エルメス)が創業したのと同じ年になります。
当初はティファニー&ヤングという名前で創業者であるチャールズ・ルイス・ティファニーとジョン・バーネット・ヤングの2人の名前からとったものでした。
創業当初はジュエリーではなく、文房具や装飾品の取り扱いからスタートしたのですが、値札をつけて値引き交渉に一切応じないという当時としては画期的なスタイルを貫いています。
1843年よりヨーロッパより輸入したゴールドジュエリーの販売を開始し、2年後の1845年にはアメリカで初めてのメールオーダーカタログ「ブルーブック」の発行を開始します。
そして1848年にはフランスの二月革命に伴って貴族から貴重な宝石を買い入れることに成功し、ティファニーの代名詞ともなるダイヤモンドジュエリーの販売を開始。
チャールズ・ルイス・ティファニーはアメリカメディアから「キング・オブ・ダイヤモンド」とまで呼ばれるようになるのです。
1850年代に入ると銀製品の取り扱いも開始し、1853年には会社名をティファニー&カンパニー(Tiffany & co)という現在の会社名と変更しました。
本店の前にアトラスクロックが設置されたのもちょうどこのタイミングになります。
創業からわずか15年ほどで現在のティファニーの原形を築き上げたチャールズ・ルイス・ティファニーの手腕によってティファニーは成長軌道に乗っていくのです。
さらなる躍進を遂げるブランド
(出典:http://www.tiffany.co.jp/)
パリ万博で銀器部門のブロンズメダルを獲得したのが1867年のことで、アメリカからの出展では同部門の初受賞となり、ヨーロッパにおいてもティファニーが認められたことを証明した結果となります。
さらに1878年にはパリ万博の銀製品部門においてグランプリを受賞、ジュエリー部門でもゴールドメダルと10年間でさらなる飛躍を遂げることとなりました。
完全に世界の一流ジュエラーとしての地位を確固たるものにした瞬間です。
1800年代後半からは完全にアメリカにおけるトップブランドとして君臨していたティファニーは1885年に合衆国印章のデザインを改訂し、現在でも使用されているデザインとなります。
「ティファニー爪」という俗称までついたダイヤモンドをこの上なく輝かせる「ティファニーセッティング」をチャールズ・ルイス・ティファニーが考案したのもこの頃です。
受け継がれていく伝統
(出典:http://www.tiffany.co.jp/)
長きに渡りティファニーを支えた創業者のチャールズ・ルイス・ティファニーが死去しても、ティファニーの勢いはとどまることを知りません。
そのDNAは、ジュエリー部門のトップ ボールディング・ファーンハム、そして息子のルイス・コンフォート・ティファニーに受け継がれていきます。
ヨーロッパでカルティエが打ち出したアールデコ様式のジュエリーの流れを受け、1939年のニューヨーク世界博覧会でアール・デコ様式のジュエリーを発表します。
翌年の1940年にはニューヨーク本店を5番街に移転し、フラッグシップ店としてオープンするのです。
1950年に「ティファニーで朝食を」の書籍が出版され、1961年にオードリー・ヘップバーン主演で映画化されます。
もはやティファニーというブランドは、単なるブランドの枠を超え新境地へと登っていったのです。
デザインを活性化させる新しい血の流入
(出典:http://www.tiffany.co.jp/)
20世紀も半ばになると次々と新しいデザイナーがティファニーの門戸を叩きます。
これまではボールディング・ファーンハムとルイス・コンフォート・ティファニーの体制だったデザインチームから、ジーン・シュランバーゼーをジュエリーデザイナーとして迎えます。
最高の芸術性をもつシュランバーゼーのデザインは、数々のセレブリティを魅了していきます。
さらにジュエリーデザイナーとしてドナルド・フランクリンも迎え入れます。
ちょうど新しい宝石「ツァボライト」が発表された1974年には、ジュエリーデザイナー エルサ・ペレッティを迎え、有機的で美しく彫刻的なデザインはこれまでのティファニーとはまた少し変わったコレクションとなりました。
1979年にはジョン・ローリングがデザイン・ディレクターとして就任し、翌年にはローリングによってパロマ・ピカソが招き入れられます。
モダン・アートのような革新的なデザインは、とても個性的で高い評価を得たのです。
1980年にはパロマ・ピカソが初のティファニーコレクションを発表し、ストリートアートをシックでグラフィックなジュエリーデザインへと昇華し、脈々と続く人気シリーズとなります。
2017年にはリード・クラッコフがチーフ・アーティスティック・オフィサーに就任します。
衝撃的なLVMHによる買収
2020年はティファニーが200年近く培ってきた独立系ブランドとしての歴史は終止符を打ちます。
なんと世界最大のブランドコングロマリットであるLVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)によって買収されたのです。
ただ、LVMHの買収によってティファニーというブランドがなくなるわけではなく、あくまでLVMHの傘下ブランドとなっただけに過ぎません。
LVMHグループはルイ・ヴィトンを筆頭に、ヴァン・クリフ&アーペルやブルガリ、ショーメなどもありますし、フェンディやセリーヌ、ベルルッティなど数10にもなるブランドで構成されているのです。
こうした巨大ブランドコングロマリットの中でもティファニーの買収額は過去最高額であり、当然ながらLVMHを支える中核ブランドとして今後も繁栄していくでしょう。
ティファニーというブランドは、200年近い歴史の中で常にアメリカ社交界の中心に位置し、数々のセレブを魅了しながら一般にまで広く浸透し、誰もが憧れるラグジュアリーブランドへの成長していきました。
アメリカの歴史と共に歩んだブランド
(出典:http://www.tiffany.co.jp/)
ティファニーにはティファニーの歴史がありますが、ティファニーの歴史を語る上で外すことが出来ないのがアメリカという国家との関係性です。
ティファニーは単なるジュエラーにあらず、その歴史はアメリカの歴史とともにあるといってもいいくらいです。
それもそのはず世界一の大国と言われるアメリカですが歴史は浅い国です。
1789年に独立・建国されているのでヨーロッパやアジアの国々と比べるとまだまだ子供のようなものです。
一方でティファニーの創業は1837年。
150年以上続くブランドというのはほとんどなく、とても長い歴史を持つ企業でアメリカが建国されてから、まだまだ発展途上の段階で創業されました。
そんな中でティファニーはヨーロッパのダイヤモンドジュエリーをアメリカにもたらした功労者として「キング・オブ・ダイヤモンド」と呼ばれたあの時代から歴代の大統領の寵愛を受けてきたのです。
ティファニーは数々の国のイベントに関わってきました。
例えば、アメリカのお札に印刷されている印章もティファニーが改訂したものが今も使われています。
また、アメリカ合衆国の象徴ともなっている”自由の女神”が完成した際の完成式典の招待状もティファニーが作成しました。
オバマ大統領の2期目の就任宣誓が行われたホワイトハウスのブルールームは、内装の一部をルイス・コンフォート・ティファニーが手掛けています。
そして、1962年のキューバ危機を回避した際にケネディ大統領が自身の側近たちの労をねぎらい個人的に贈ったペーパーウェイトもティファニーに特別にオーダーしたものでした。
こうしたアメリカの歴史の目撃者としてティファニーはアメリカと共に歩んできました。
歴代の大統領においてもリンカーン大統領が妻に贈ったパールやルーズベルト大統領が妻に贈った婚約指輪もティファニーでしたし、アメリカのトップの愛の表現もやはりティファニーなのです。
ジュエリーのアメリカンスタイルはティファニーから
(出典:http://www.tiffany.co.jp/)
アメリカは歴史の浅い国というお話をしましたが、当然ながら建国して間もない時代からアメリカンスタイルのジュエリーがあったわけではありません。
やはりジュエリーというとフランスやイギリスといったヨーロッパの国のスタイルが主流だったわけですが、ティファニーというのはこのヨーロッパスタイルに追従するのではなく独自のアメリカンスタイルを切り開いていった開拓者でもあったのです。
もともとヨーロッパでは自然や動物をモチーフにした宝石というのは好まれていました。
ティファニーにおいてもこうした自然界からのインスピレーションに力を入れてきました。
しかし、ティファニーはただ単にヨーロッパのスタイルに習うのではなくアメリカならではのスタイルを取り入れたことに違いがあります。
アメリカ原産の詳細な植物のスケッチによって本物そっくりに仕立てられ、クンツ博士が発見した新種の宝石を用いたエナメル色彩の大胆なジュエリーは目の肥えたヨーロッパの人々をも唸らせました。
ヨーロッパから伝統的な技法を学び取り、そこにアメリカらしいエッセンスを加える事でアメリカンスタイルを確立していったのです。
アメリカンスポーツの勝者の証として
(出典:http://www.tiffany.co.jp/)
アメリカというとスポーツがとても盛んな国です。
4大スポーツと呼ばれるMLB(ベースボール)、NFL(アメリカンフットボール)、NHL(アイスホッケー)、NBA(バスケットボール)を中心にWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)やテニスでは全米オープンなど世界最高峰の大会が開かれます。
そんなスポーツ大国アメリカで勝者に与えられるトロフィーはとても重要なものです。
ティファニーはNFLスーパーボールのヴィンス・ロンバルディ トロフィー、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)や全米オープンのトロフィー、オリンピックの金メダルなど名だたる大会の勝者の証をオーダーメイドのデザインによって作ってきました。
ティファニーのトロフィーは世界最高の栄誉に華を添える証としてアメリカスポーツ界にも根付いてきたのです。
ティファニーというのは本当にジュエリーブランドという枠を超えて、アメリカの歴史に根付いたカンパニーブランドとして、アメリカンジュエリーそのものを作り上げた功労者として、そしてスポーツの世界においても栄光の証として、アメリカという国の一部のように愛されているのです。
この記事を監修しているのは?
ラグジュアリーブランド・ハイファッション調査部門
このブランドを見た人はこんなブランドも見ています
中古・古着でティファニーを格安購入
1 | SNKRDUNK スニーカーダンク |
ハイブランドを売りたい人と買いたい人をマッチングしてくれる新しいサービスの形態!安心の真贋鑑定を兼ね備え、煩わしいやり取りのいらない次世代のフリマアプリでお得にハイブランドをゲットしよう! | |
SNKRDUNKでティファニーを探す |
2 | セカンドストリート 2nd Street |
取り扱い商品が100満点規模にも登る古着アイテムが常識外れの格安プライスで販売中!オンライン試着や店舗お取り寄せなど大手ならではの充実のサービスで安心・快適なショッピング体験を! | |
セカンドストリートでティファニーを探す |
販売アイテムの紹介
Supported by 楽天ウェブサービス
商品情報の提供は楽天ウェブサービスを使用して、楽天商品情報を表示しています。