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トワール1920について

時を超えて蘇った「M」の3Dモノグラム

　 モノグラムデザインというのは、ラグジュアリーブランドではとても分かりやすいシグネチャーデザインとなるのでルイ・ヴィトンやフェンディ、ディオール、ゴヤールなど様々なブランドで見られます。
特にトランクとモノグラムというのは相性が良く、デザイン性もそうですがレザーではなくキャンバス地を使用することで耐水性や耐久性を高めることが出来るというのが大きな利点となります。
またモノグラムというのはルイ・ヴィトンのモノグラムもそうですが、モワナのToile1920（トワール1920）も当初は偽物対策としての意味合いが半分くらいを占めていたのです。

現在のモワナでは、2020年にクリエイティブ・ディレクターに就任したニコラス・ナイトリーがToile1920（トワール1920、キャンバス1920などと呼ばれたりもしますが）、をリリースしており、モワナのモノグラムデザインを復活させています。
もともとは1920とある通り、1920年に当時のアールデコのアーティストだったアンリ・ラパンによってデザインされたものが原型です。


　 モワナの頭文字である「M」を無数にあしらい、その重なりから幾何学的なパターンを生み出している芸術作品。
1920年当時のモノグラムは平面的でしたが、ニコラス・ナイトリーが3Dグラフィック化したことでより立体的で視覚的にも美しいパターンへと進化しています。


　 トワール1920と同時に発表された象徴的なバッグがWHEEL（ホイール）で、モワナが過去に発表し大きな話題を集めた自動車のスペアタイヤを入れる円柱型のトランクをハンドバッグサイズにミニチュア化したものです。
WHEELとトワール1920の相性が抜群に良かったことから、モワナのアイコンバッグとなりました。


　 他にもリトルスーツケースやカメラバッグなどトワール1920シリーズとして様々なバッグや小物類に採用されています。
トワール1920にカラフルなストライプやイニシャルを入れるサービスもやっているので、よりオリジナリティのあるデザインを作ることが出来るのも魅力のひとつですね。

この記事を監修しているのは？

ラグジュアリーブランド・ハイファッション調査部門

ラグジュアリーブランドやハイブランドでの勤務経験者、雑誌編集者、とにかくラグジュアリーブランドやハイブランドが好きなメンバーで編成。
好みや主観が入ったり、否定的な意見が存在するのは、ハイブランド.comの味であり、外部からの影響から独立しているからこそ出来ること。
世の中のトレンドや流れを敏感に察知し、常に新しい情報を発信出来るように奮闘しています。

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