GUCCI グッチ
昨今のブランドマネジメント
グッチのブランド戦略
ブランドマネジメントを考える上でグッチほどおもしろいブランドは他にないかもしれません。
あのシャネルでさえもココ・シャネルの引退期間や死後の空白期間などにブランドが崩壊しかけたこともありましたし、ラグジュアリーブランドというのは、その価値を維持するというのは想像以上に難しいので、浮き沈みがとても激しいです。
が、グッチほどブランドの価値がジェットコースターのように浮き沈みした後に復活を遂げたブランドというのは他にないかもしれません。
過去のブランドマネジメントがどうであったかというのは「歴史」を参照して頂くとして、ここでは昨今のグッチのブランド戦略を紐解いていきます。
近年のグッチは、ラグジュアリーブランドとしてやるべきことをきちんとやっているという印象を受けます。
製品戦略はどうか?
(出典:http://http://www.gucci.com/)
生産はメイド・イン・イタリー、素材もイタリア製がほとんどということでブランド戦略に重要な製品の品質という観点とどこで作っているかという点はしっかりとしています。
「Made in Italy」というのはある意味ブランド的価値もあります。偏見かもしれませんが、一般的な解釈として、グッチの品物を買って「Made in China」とか「Made in Thailand」とかのタグだとがっかりしますよね。
トム・フォードの時代からのファッション偏重型のデザインもフォード流のグッチらしさというのがしっかりと出ていましたし、その後を引き継いだフリーダ・ジャンニーニはクラシックなグッチを現代風に蘇らせるという点でグッチらしさを引き出しました。
こうした意味では、ラグジュアリーブランドとしてのグッチの魅力を十分にアピールされています。
価格はどうか?
(出典:http://http://www.gucci.com/)
過去にはグッチと名前のついた数百円の小物などがありましたが、今ではグッチの製品というと数万円はするというのが一般的な価値観です。
そして、その価値に見合うような厳選された素材であったり、作りであったり、デザインの価値が提供されているので価格は適正ということになるでしょう。
ラグジュアリーブランドの製品に適正価格というのはないようにも思いますが、ルイ・ヴィトンのように製造原価に対して一定率の利益をかけるというやり方かどうかはわかりません。
ただブランド品というのは単に商品の品質だけではなく、ブランドのイメージや所有することによるステータスにお金を払う部分が大きいので購入される方が価格に納得できるのであればそれは適正価格ということになりますね。
販売場所は?
(出典:http://http://www.gucci.com/)
販売場所に関しては、過去の大改革で大幅に店舗数を絞り直営店舗の比率を増したのが功を奏し、イタリアではミラノやローマ、日本でも銀座や青山など各国の一等地に店舗を構えています。
ブランドが立ち並ぶ通りを見るとわかると思いますが、ブランドというのは出店する場所もとても重要で一等地の路面店で存在感をアピールすることで一流であることを誇示できます。
逆に小汚い路地裏にひっそりとあった場合、隠れ家的と言われるかもしれませんが、一般的なイメージはあまりよくないでしょう。
情報発信はどうしてる?
(出典:http://http://www.gucci.com/)
宣伝媒体としては雑誌が主になっています。
限られた雑誌の中で特集が組まれるなどでその露出を高めています。
この”限られた”というところが重要で、ブランドとして意図しない取り上げられ方をすると間違ったイメージで解釈されることもあるので、そういったミスリードを防ぐ必要があります。
また、テレビCMを行わないというのもラグジュアリーブランドの一般的な戦略で前後関係のあるテレビCMも誤ったイメージを植え付けてしまうリスクがあるためです。
他には、イタリアの自動車メーカー フィアットとのコラボレーションでグッチデザインの限定自動車を発表したり、高級自転車メーカーのビアンキとのコレボレーションなど本来グッチのテリトリー外の領域にアクセスすることで新しいユーザ層の開拓にも努めています。
情報発信という観点で考えると2011年、グッチの誕生90周年を記念して建てられたグッチの博物館「グッチミュゼオ」も素晴らしい役割を果たしています。
ここでは、グッチの歴史や歴史の中で生まれたアイコン製品やエピソードを聞くことが出来、併設されたショップで限定商品を購入することも出来ます。
グッチというブランドが歩んできた歴史を知ることで、ブランドに対する理解が深まり、訪問した人のグッチに対するブランドイメージの向上が期待できる場所です。
1990年代からの復活を遂げたグッチは、同族経営のカオス状態から企業として十分に近代化され、ラグジュアリーブランドとして素晴らしい品質とブランドイメージを確保していると考えられます。
また、情報発信に関しては比較的オープンで、グッチの魅力を引き出すために積極的に情報を開示している印象を受けます。オンライン販売もタのブランドに先駆けてはじめていますし、他業種とのコラボレーションや博物館の大々的なオープンなど目を見張るものがあります。
ブランドの騰勢は激しいので、今後どうなっていくかは誰も予想出来ないですが、これからも人々を魅了するラグジュアリーブランドとして活躍していってくれることを期待しましょう。
この記事を監修しているのは?
ラグジュアリーブランド・ハイファッション調査部門
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