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世界に一つしかない自分だけのゴヤール

世界でたったひとつ「あなただけのゴヤール」を

(出典:http://www.goyard.com) ゴヤールの大きな特徴の一つとして世界であなただけのたったひとつのゴヤールを手に入れることが出来るという事があります。

これはいったいどういうことかというとゴヤールのアイテムにあなたの決めたイニシャルを刻印することができるというサービスです。
文字のフォントやカラーの組み合わせ、ゴヤールダインのカラー、そしてストライプなどを自由にカスタマイズしてパーソナライズされたオリジナルのデザインを生み出すことが出来るのです。

しかもこのイニシャルを入れるというのは単なるプリントではなく、職人が手作業でペイントを行っているというから驚きです。
こういったイニシャルサービスというのは他のブランドでも期間限定サービスなどで行っていたりしますが、ここまでこだわって行っているブランドというのはなかなかありません。

『自分だけのゴヤール』なんだかロマンチックですよね。
これをゴヤールでは「マーカージュ」と呼んでおり、ゴヤールの直営店でだけ行われているサービスなのです。

難しい木材への刻印技術がマーカージュを生み出した

(出典:http://www.goyard.com) では、このマーカージュというのはいつから行われているのでしょう？
実はゴヤールの歴史というのはかなり古く、創業は1853年にまで遡ります。しかもゴヤールの前身であるメゾン・マルタンの創業というと1792年というフランスのブランドで最も古い歴史を持つブランドとなります。

マーカージュが始まったのはメゾン・ゴヤールの創業の1853年からずっと変わらず続いているサービスで、まさにゴヤールと共に歩んできた伝統のサービスとなっています。

そしてマーカージュが生まれた背景にはフランソワ・ゴヤールの家業が深く関係しています。
ゴヤールの一族は古くから河川同業組合という木材をパリへ運ぶ仕事をしていました。
木材を運ぶ中で、その木材が正規のものであるということを証明するために刻印を入れていたのです。
また、木材の所有者は複雑な家紋をもつ貴族であることが多く、木材に刻印を入れるという作業は非常に難易度の高いものでした。

複雑な刻印を正確にかつ他の刻印と区別できるほどパーソナライズする技術、さらに川の上を運ぶため厳しい輸送環境でも消えない耐久性が求められるものだったのです。

この技術をそのままトランクに活かして生まれたのがマーカージュというパーソナライゼーションサービスで、現在でも脈々と受け継がれているものになっています。

ゴヤールのペイント職人は、イニシャル、王冠、ストライプなどを天然色素を用いて、完成したゴヤール製品に対して丁寧にペイントを施していきます。
かつて水上輸送のために磨き上げた技術を現代の職人にも受け継ぎ、繊細で芸術的なイニシャルをゴヤール製品に刻み込んでくれます。

ゴヤールを愛するものはパーソナライゼーションが当たり前

(出典:http://www.goyard.com) ゴヤールを愛した有名人も彼らのお気に入りのマーカージュを愛用していました。

例えば、シャネルの創始者であり、デザイナーでもあるココ・シャネル。
彼女はゴールドのメタルパーツで飾られたブラックのスチーマートランクにマーカージュを行いました。

シャネルというとアイコンともなっているブランドロゴでCが二つ重なるデザインがありますが、ここではあえてその選択はせずに大文字のCをピリオドで区切ったイニシャルにしています。
シルバーとスカーレットのストライプ、そしてイニシャルもスカーレットにしていました。

伝説のピアニストといわれたアルトゥール・ルービンシュタインはトランクにグリーンとホワイトのファーストネームだけイニシャル、ラスとネームはフルネームをいれてデザインしています。 さらに自身のニューヨークの住所をプラスで書き足していました。 ストライプや他のデザインは入れないシンプルなデザインとしていましたが、ツアーに出かけるときはいつもこのトランクを持ち歩いていました。

ファッショニスタとしてラグジュアリーブランドの歴史にはたびたび登場するウインザー公爵夫妻は、ふたりともイギリスの伝統にのっとり、フルネームと称号をマーカージュしています。
公爵はレッドとイエローという鮮やかなコンビネーション、夫人はロイヤルブルーとイエローというこちらも華やかなコンビネーションにしています。

トランクやスーツケースだけではなく帽子ケースなどありとあらゆる旅行カバンにイニシャルを施していました。

ゴヤールというのは歴史的にみても非常に格式高いブランドであるため、こうした超大物もこぞってゴヤールをパーソナライゼーションしていたのです。


ゴヤールクラスのバッグを買うとなると一般的には一生とまでは言わなくても、かなりの期間使うことを考えて購入するものです。
それだけにお気に入りのデザインに自分だけのイニシャルをペイントできるというのはうれしいサービスですね。

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この記事を監修しているのは？

ラグジュアリーブランド・ハイファッション調査部門

ラグジュアリーブランドやハイブランドでの勤務経験者、雑誌編集者、とにかくラグジュアリーブランドやハイブランドが好きなメンバーで編成。
好みや主観が入ったり、否定的な意見が存在するのは、ハイブランド.comの味であり、外部からの影響から独立しているからこそ出来ること。
世の中のトレンドや流れを敏感に察知し、常に新しい情報を発信出来るように奮闘しています。

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