GOYARD ゴヤール
最古の歴史を誇るラグジュアリーブランド
ゴヤールの歴史はマルタンから始まった
GOYARD(ゴヤール)はフランスを代表するメゾンであり、とても長い歴史を持つブランドです。
その歴史はメゾン・ゴヤールが生まれるさらに前から始まっていたのです。
それ歴史の始まりはなんと1792年まで遡ることになります。
ピエール・フランソワ・マルタンが創業した「メゾン・マルタン」が今のゴヤールの発祥でした。
メゾン・マルタンは旅行用の木箱や梱包用の箱を作るメーカーとしてフランスで生まれたのですが、こうしたモノを入れて運ぶためのカバンというとトランクがあり、フランスのトランクというとルイ・ヴィトンが頭に浮かびます。
しかし、メゾン・マルタンはルイ・ヴィトンの創業よりも100年近くも前のことなのです。
この時代にすでに衣類やモノを美しいボックスにいれて運ぶという考えがあったというのが驚きですが、ゴヤールというのはこうした歴史的背景から生まれたブランドなのです。
そして、メゾン・マルタンは当時の上流階級の中でもすぐに有名になり、ついにはベリー公爵夫人マリ―・カロリーヌ・ド・ブルボン・シシル妃殿下御用達という栄誉まで与えられえるほどに成長しました。
マルタンは成長と共にメゾンをサントノレ347番地に移しましたが、この場所が住所表記こそ変わっているものの、今も同じ場所でゴヤールとして受け継がれているのです。
ただ、残念なことにマルタンには後継ぎがいませんでした。
なのでマルタンは自身が面倒を見ていたポリーヌの婿として従業員のルイ・アンリ・モレルを迎え、会社を譲るのです。
モレルは非常に腕の立つ職人であり、自ら「マルタンの後継者」と名乗り、ゴヤールへのタスキを渡す重要な役目を果たします。
モレル社で働いていたエドメ・ゴヤールの息子で当時17歳だったフランソワ・ゴヤールを弟子にとり、自身の、そしてマルタンの技術をフランソワ・ゴヤールへと継承していったのです。
伝統は受け継がれ、「メゾン・ゴヤール」が始まる
(出典:http://www.goyard.com)
1852年、その時は突然訪れました。
モレルが不幸にも急にこの世を去ってしまったのです。
モレルの死によって、その後をフランソワ・ゴヤールが受け継ぎ、『メゾン・ゴヤール』が生まれたのです。
メゾン・ゴヤールは高級トランクメーカーとしてその後30年ほどの間で大躍進を遂げていきます。
しかし、ゴヤールの本当の成功はまだまだこれからだったのです。
フランソワがメゾン・ゴヤールとしてモレルの後を引き継いだ後、1860年に息子エドモンが生まれます。
このフランソワの息子エドモンがゴヤールに大きな革新をもたらしていくのです。
1885年についにエドモンが父フランソワの跡を継ぎ、ゴヤールの後継者となりました。
ブランドのシグネチャー「ゴヤールディン」の誕生
(出典:http://www.goyard.com)
エドモンは今のゴヤールというブランドに対して多大なる影響を与えた人物です。
その最も象徴すべき事としては、現在もブランドの顔となっている「ゴヤールディン」というモノグラム調のシグネチャーを生み出したことです。
よくご存じの3つの杉綾によって4色からなるYの文字を形成するモチーフです。
このモチーフは樹木を意味するシンボルとしてゴヤール家と人類の歴史を表現しています。
このリネン、コットン、ヘンプからなる、ウォータープルーフのキャンバス地はトランクのキャンバス地として使用され、耐久性と耐水性に優れた素材としてトランクの品質を大幅に向上させました。
さらにエドモンはフランスのボルドー、ビアリッツ、そしてモナコのモンテカルロ、アメリカのフィラデルフィアにブティックをオープンし、さらにロンドンとニューヨークには販売代理店を出店し、海外進出を果たしました。
数々の栄誉、そして名声を高める
(出典:http://www.goyard.com)
エドモン・ゴヤール指揮のもと、世界の博覧会で素晴らしい功績を残してきました。
この当時ではメゾンにとってかなり画期的な試みであった1900年のパリ万国博覧会への出展。
このパリ万博で銅メダルを受賞。
そして、続く1906年のミラノ万博博覧会では金賞、1908年にロンドンで開催された仏英博覧会でも近商、1910年のブリュッセル万国博覧会では栄誉賞、1912年にロンドンで開かれたイギリス・ラテン博覧会でもグランプリ、1913年のゲント博覧会では3つのグランプリに輝きました。
これ以降も様々な博覧会に参加し、フランス、ヨーロッパだけではなくグローバルでの知名度、名声を高めていったのです。
そして功績は賞を受賞するというだけでは終わりませんでした。
こうしたラグジュアリーブランドでは必ずと言っていいほど深い関係にある王侯貴族との関係です。
イギリス王家紋章とロシア皇帝家紋章、さらにアメリカ政府の刻印の入った文章をも受け取っているのです。
新しい船出は友好的買収という最高の形で
(出典:http://www.goyard.com)
1923年にはエドモンの息子であるロベールがゴヤールを引き継ぎます。
エドモンもクリエイティブ・ディレクターとしてブランドに残り、ブランドの発展に尽力しました。
1931年にはトランクに収納できるという画期的な旅行用デスクを発明し、特許も取得しています。
1979年にロベールはこの世を去り、その息子のフランソワ・エドモンがゴヤールを継承しました。
そして、1998年ゴヤールはジャン・ミシェル・シニョールによって買収されます。
通常買収されるというとあまり良いイメージはなく、経営が悪化してブランドを買い取られたような印象を与えてしまいますが、この買収劇は少し違います。
シニョールはもともとゴヤールの熱狂的な大ファンであり、しかもコレクターでもあったのです。
なので、シニョールが大好きなゴヤールを買収し、そしてブランドの世界観を壊さないように大切にそのカルチャーを継続・発展していく理想的な買収劇だったのです。
シニョールによる買収後も彼の息子であるアレックス、レミ、ピエールによってエドモンの意思を忠実に受け継いでおり、トランクやバッグ、そしてスペシャルオーダー品はアレックスが担当、イニシャルの刻印などのカスタムオーダーはレミが担当、そしてゴヤールディンキャンパスの技術はピエールが担当しました。
シニョールに経営権が移った後は、財政基盤はこれまでよりもはるかに安定感が増し、カラーバリエーションなども増えましたが、上質で軽量なキャンバス地を使用し、しっかりとした品質は担保し、顧客のニーズに合わせたカスタムメイドを行うなど伝統的なノウハウや職人のモノづくりに対する熱い情熱は変わっていません。
パリの本店以外にもアメリカ、香港、日本など世界に15ほどの直営店舗を構え、バーニーズニューヨーク、バーグドルフグッドマンなどの高級セレクトショップを中心に取り扱いがされています。
この記事を監修しているのは?
ラグジュアリーブランド・ハイファッション調査部門
このブランドを見た人はこんなブランドも見ています
中古・古着でゴヤールを格安購入
1 | SNKRDUNK スニーカーダンク |
ハイブランドを売りたい人と買いたい人をマッチングしてくれる新しいサービスの形態!安心の真贋鑑定を兼ね備え、煩わしいやり取りのいらない次世代のフリマアプリでお得にハイブランドをゲットしよう! | |
SNKRDUNKでゴヤールを探す |
2 | セカンドストリート 2nd Street |
取り扱い商品が100満点規模にも登る古着アイテムが常識外れの格安プライスで販売中!オンライン試着や店舗お取り寄せなど大手ならではの充実のサービスで安心・快適なショッピング体験を! | |
セカンドストリートでゴヤールを探す |
ゴヤールを海外から直接購入
1 | アメイジングサーカス Amazing Circus |
海外正規店で購入した商品を日本で販売する並行輸入。直営店のようにブランドからの指示を受けるわけではないので、値引きもセールも出来るため新品が直営店の半額以下になることも珍しくありません。 | |
アメイジングサーカスでゴヤールを探す |
2 | Farfetch.com ファーフェッチ |
海外セレクトショップから直接購入で日本にいながらあたかも海外旅行中の格安価格でブランド品が買える。関税手続きや日本語サポートなど面倒な手続きは全てFarfetchが代行してくれるので楽ちんです。BUYMAなどの仕入れにも使われるファッション業界の黒船! | |
Farfetch.comでゴヤールを探す |
販売アイテムの紹介
Supported by 楽天ウェブサービス
商品情報の提供は楽天ウェブサービスを使用して、楽天商品情報を表示しています。