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モラビトの人気モデル【ヴァンドーム】について

モラビト最古の代表作「VENDOME（ヴァンドーム）」

　 MORABITO（モラビト）には、その歴史を支える三部作と呼ばれる代表的バッグコレクションがあります。
そのひとつがこのVENDOME（ヴァンドーム）であり、モラビトのバッグの中でも最古の歴史を誇るまさにメゾンを象徴するバッグなのです。

モラビトは1905年に創業したブランドですが、宝飾職人だったジャン・バティスト・モラビトが立ち上げたブランドだけに当初はべっ甲や金銀細工などを用いたアクセサリー的なイブニングバッグが主力となっていました。
そんな中で1940年代あたりから本格的なハンドバッグを作り始めた時代に生み出された初期のバッグであり、半世紀にわたりメゾンがアトリエの拠点としていたヴァンドーム広場1番地だったことからVENDOME（ヴァンドーム）と名付けられました。

モラビトを代表するバッグであるヴァンドームは、昭和天皇皇后両陛下がフランスへ訪問した記念に当時のポンピドゥー大統領より贈られたバッグでもあります。

外と中ではイメージが全く違うユニークな発想

　 ヴァンドームは1946年という70年以上も前にデザインされたバッグではありますが、スクエア型のシンプルなフォルムは時代を超えても色褪せない様なエレガントな雰囲気を醸し出しています。
極限までミニマルを貫いたデザインであるからこそ、タイムレスな魅力を放っていますし、最高級レザーが本来もつ“質”を引き立たせているのです。


　 さりげないワンハンドルは、実はヴァンドーム広場の中央に建つモニュメントをモチーフとしており、ある意味ギミックといえる財布のような特殊な開閉の仕組みに寄与しています。
バッグを開けると中にはマチ付きのポケットとガマ口のパースがついており、財布としても使うことが出来るようになっています。

外見はシンプルなハンドバッグなのに、開けてみるとなかなか見ることのない特殊な構造なので、こうしたアイディアを1940年代に実現していたのはモラビトならではと言えるのではないでしょうか。

気品のあるデザインとその格式の高さによってハイエンドの顧客に愛されるアイコンバッグとなっています。

この記事を監修しているのは？

ラグジュアリーブランド・ハイファッション調査部門

ラグジュアリーブランドやハイブランドでの勤務経験者、雑誌編集者、とにかくラグジュアリーブランドやハイブランドが好きなメンバーで編成。
好みや主観が入ったり、否定的な意見が存在するのは、ハイブランド.comの味であり、外部からの影響から独立しているからこそ出来ること。
世の中のトレンドや流れを敏感に察知し、常に新しい情報を発信出来るように奮闘しています。

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