Salvatore Ferragamo サルヴァトーレ・フェラガモ
数々の新しいスタイルを生んだ天才
現在でも定番の数々のスタイルを生んだ天才
(出典:http://www.ferragamo.com/)
サルヴァトーレ・フェラガモが生み出したスタイルには現在でも残る有名なデザインが数多くあります。
例えばウエッジソールやプラットフォームなどは現在でもとてもよく見かけるデザインですが、最初にこのデザインを考案したのはサルヴァトーレ・フェラガモなのです。
他にもサンダルの流行やフレンチトゥといったクラシカルなフォルムなど「そうだったのか」と驚かされることばかりです。
サルヴァトーレ・フェラガモによって生み出された新しい発想をエピソードとともに振り返ってみます。
サンタバーバラ時代のスタイル
(出典:http://www.ferragamo.com/)
これはまだイタリアのボニート村からアメリカに渡り、サンタバーバラで店を出していた頃です。
アメリカでは先の尖った靴が流行しており、サルヴァトーレもそうした靴を作っていたのですが、どうしても違う靴が作ってみたかった。
そこで、尖った先端を切り落とした「フレンチトゥ」というデザインをしたのです。
名前にフレンチと入っていますが、フランスとは全く関係なく、しかもデザイン的にもかなり不格好なものでした。
尖ったつま先を切り落として丸くしたので、足先が短く野暮ったく見えてしまう。はっきり言って当時の流行と真逆を行くスタイルだったのです。
その分、できるだけヒールを高くし少しでも小さくシャープに見える工夫はしていました。
ただ、これは成功しすぐに新しい流行になったのです。
サンダルの流行もフレンチトゥと同時期に起こったものです。
この当時は尖ったつま先とは別に足を隠すということが当たり前のようになっていました。今のように足を露出するスタイルというのはほとんどなかったのです。
サンダルの流行のきっかけはインドのプリンセスで東洋から来た彼女は足を見せることに抵抗はなく、「ローマンサンダル」と名付けられた足首までストラップがくるこのサンダルを履いてサンタバーバラを歩いたことで一躍脚光を浴びることになったのです。
サンダルというのは現在でもとても人気の高い商品だが、この頃から世界的にも広まっていったのです。
ハリウッド時代のスタイル
(出典:http://www.ferragamo.com/)
サンタバーバラからハリウッドに移ってからも色々なスタイルを考案しています。
フレンチトゥのつま先を少し尖らせ「ステージトゥ」というスタイルを作ったり、背の低い女性が少しでも身長を高く見せたいという思いに応えるために「プラットフォーム」をデザインしました。
プラットフォームも現在でも人気の高いスタイルで多くのブランドで取り入れられる定番スタイルとなっています。
他にもフェラガモ・オリジナルの注文靴として、らせん状のかかとをした靴やイミテーションのパールを散りばめた靴、多彩なサテンの靴など様々です。
そして、ローマンサンダルを流行させたインドのプリンセスの「まったく違った靴」という要望に応えたのがハチドリの羽を使った靴というのもありました。
戦争による材料不足によって生み出されたアイデア
(出典:http://www.ferragamo.com/)
1933年の破産から順調に回復軌道にのったフェラガモにとって避けては通れない道だったのは戦争でした。
この時イタリアはムッソリーニ政権で、1936年のエチオピア侵攻によって経済制裁が行われたのです。
こうした経済制裁によって輸出は不可能になり、ラグジュアリーブランドにとって必要不可欠な高級素材の調達も困難となりました。
この材料不足によって直面した大きな問題が2つあり、イブニングドレス用の靴として金、銀の飾り付けを行うためのキッド(仔山羊)革と土踏まずを支える靴の芯として使われるハガネの不足です。
しかし、こうした逆境もフェラガモを飛躍させるためのスタイルを生むことになります。
これが現在でも続く定番スタイルウェッジソールの始まりとなったのです。
フェラガモの靴は軽くて有名です。
同じような靴の半分くらいの重さしかないのです。その理由が靴の芯に入っているハガネで、軽いのに履く人体重をしっかりと受け止めるものでした。
これが手に入らないことによって靴が度々壊れるようになって、苦肉の策として編み出したのがコルクを使ってヒールと靴のソールを全て埋めてしまう「ウエッジソール」だったのです。
ウエッジソールは、軽くてクッションのようにいる感覚、革命的なスタイルとして大人気となったのです。
今でもヒールが苦手な方でもウエッジソールであれば、問題なく履けると思いますがこうしたフェラガモによる発明があって今のウエッジソールがあるのです。
キッド(仔山羊)革の不足によって、生み出されたのはセロファン。
チョコレートの包み紙からヒントを得て、セロファンと細い糸を撚り合わせることで靴のアッパーにも使える強度を持たせることが出来ました。
現在でもこの発明が応用的に使われ、透明な靴が作り続けられています。
ニーマン・マーカス賞をとった「見えない靴」
(出典:http://www.ferragamo.com/)
見えない靴もまた、フェラガモの想像力の賜物です。
きっかけはあるバイヤーが目新しいヒールの靴が欲しいといったことでした。
サルヴァトーレはウェッジソールのヒール部分をナイフで彫り、底をほとんど削り取り、ヒールの部分を戦艦の船首のように彫刻しました。
この彫刻したヒールに対して、ナイロン製の糸をヒールに巻きつけたのです。
ナイロン製の糸を使うというアイデアも、職人の一人が釣りにいって魚を持ち帰った時に、魚にはナイロン製の糸が見えないという発言を聞いた時にインスピレーションが浮かんだもので、偶然が重なって生み出された靴でもあります。
あまりにも足が露出するので、なかなか流行はしなかったですが、この独創的なスタイルが認められてアメリカ人以外では初のニーマン・マーカス賞を受賞するという偉業を成し遂げたのです。
現代にも引き継がれるフェラガモの意志「Fヒール」
(出典:http://www.ferragamo.com/)
上にあげた「見えない靴」のウェッジソールは、Fウェッジとも呼ばれ、そのソールの形状は彫刻的でとても独創的なものです。
2019年からブランド全体を率いることになったポール・アンドリューは、このFウェッジを再解釈することで『Fヒール』を生み出しました。
クリエイティブ・ディレクターがブランドのアーカイブからインスピレーションを得て、新しいスタイルを創り出すこと自体は特段珍しい事ではありませんが、Fウェッジの彫刻的なフォルムをさらに削り、ヒールにしてしまうというアイディアはサルヴァトーレ・フェラガモの意志を引継ぎ、さらに進化させるコレクションとなりました。
こうしてみてみると現在の靴のスタイルというのは、フェラガモがかなりの部分で生み出したものといえるのではないでしょうか?
生まれながらにして靴職人であり、生涯を通じて足と靴を研究し続けた偉大な靴職人サルヴァトーレ・フェラガモ。
フェラガモの靴を履いてみたくなりませんか?
この記事を監修しているのは?
ラグジュアリーブランド・ハイファッション調査部門
このブランドを見た人はこんなブランドも見ています
中古・古着でサルヴァトーレ・フェラガモを格安購入
1 | SNKRDUNK スニーカーダンク |
ハイブランドを売りたい人と買いたい人をマッチングしてくれる新しいサービスの形態!安心の真贋鑑定を兼ね備え、煩わしいやり取りのいらない次世代のフリマアプリでお得にハイブランドをゲットしよう! | |
SNKRDUNKでサルヴァトーレ・フェラガモを探す |
2 | セカンドストリート 2nd Street |
取り扱い商品が100満点規模にも登る古着アイテムが常識外れの格安プライスで販売中!オンライン試着や店舗お取り寄せなど大手ならではの充実のサービスで安心・快適なショッピング体験を! | |
セカンドストリートでサルヴァトーレ・フェラガモを探す |
サルヴァトーレ・フェラガモを海外から直接購入
1 | MATCHESFASHION マッチズファッション |
英語版でも大人気だった老舗セレクトショップが待望の日本語化。最大で50%OFFにもなるセールはただでさえ安い海外直買い付けを信じられない破格のプライスにしてしまった! | |
MATCHESFASHIONでサルヴァトーレ・フェラガモを探す |
2 | LUISAVIAROMA ルイーザヴィアローマ |
100年近い歴史を誇る老舗ブランドセレクトショップによる安心の海外直輸入!関税も送料も込みこみでセール価格で最後の1点はさらに割引、安心・安全に格安海外ショッピング! | |
LUISAVIAROMAでサルヴァトーレ・フェラガモを探す |
3 | YOOX ユークス |
YOOXプライスはブランド正規品の新品がいきなりブランド定価の半額からスタート。時間が経てばさらに値下がりして、90%OFFのスーパープライスに。海外アウトレットだからできる驚愕のプライスは体験するしかない! | |
YOOXでサルヴァトーレ・フェラガモを探す |
販売アイテムの紹介
Supported by 楽天ウェブサービス
商品情報の提供は楽天ウェブサービスを使用して、楽天商品情報を表示しています。