Maison Margiela メゾン・マルジェラ
モノの価値はブランドではなくデザイン
ファッション業界の神秘、謎に包まれたマルジェラ
マルタン・マルジェラがこれほどまでに神秘的に語り継がれることには大きな理由があります。
それはマルジェラがメディアにその姿をほとんど現さなかったから。
1997年の写真が残っている以降で、その姿が写真に収められていることもなく、ファッション業界の関係者ですらほとんどその姿を見たことがないというある意味伝説的な人物なのです。
それはインタビューでも如実に表れていて、マルジェラは対面式のインタビューを拒否します。
ではどのようにインタビューを行うかというとFAXを使うのです。
しかもそこには注意書きが書かれていて、
「ご質問に対する回答は、マルジェラの意見に基づく、我々チームとしての回答であり、マルタン・マルジェラ個人ではなく、メゾン・マルタン・マルジェラとして回答したものです。このため一人称単数ではなく、一人称複数を用いています。」
この時点でかなり不思議な気分になるのですが、さらに、
「我々は、すべての質問、回答が1語も削除されることなく掲載されることを希望します。」
といったことが書かれていたこともあったそうです。
姿を見せない、それだけではなく、メゾン・マルタン・マルジェラはマルジェラ個人ではなくチームとして存在し、個人の意見すら存在させないというとても幻想的な世界観を作り出していたのです。
洋服の持つ本来の価値にフォーカスするが故
マルタン・マルジェラにおいて最も特徴的で、ブランドを象徴しているともいえるのがブランドタグです。
マルジェラのタグがどうなっているかをご存知ですか?
かなり有名な話なので、実際にマルジェラの服を買ったことがない方でもご存知の方は多いと思います。
マルジェラのタグは白い四角い布に数字が書かれていて、その数字のひとつが〇で囲まれているだけ。
さらにタブの4つ角を軽く縫い付けているだけなのです。
普通はブランドのタグというのは、とても重要です。
その洋服がそのブランドによって作られたということを証明するためのモノですので、取れてしまっては困ります。
特に日本人はブランドが大好きなので、タグが外れてしまっては価値が半減してしまいますよね。
ここにマルジェラの本当の想いが込められているのです。
そもそも人はどのようにして洋服を選ぶのか?
これはある意味ではとても真理をつく質問です。
気に入ったデザインの服を買う。
と思うかもしれませんが、知らず知らずのうちにブランドをみて、そのあとでデザインを見るというプロセスを経ていませんか?
もし、すごく気に入ったデザインの服があったとしても、その服のブランドがよく知らないブランドでしかも安物だったらその服を買わなかったりしませんか?
結局のところ人はブランドを見て服を買うという傾向がどうしても出てしまいます。
なのでマルジェラは洋服からタグを排除することで、デザインそのものの価値を感じてほしいと願ったのです。
デザインを気に入って購入したのであれば、そもそもタグなんてなくても問題ないだろうと。
マルジェラの取れやすいタグの意味を知ると、服を買うということに対して大きく考えさせられます。
そもそも数字だけ書かれたタグに意味はあるの?
(出典:https://www.maisonmargiela.com)
すぐに取れるからといってマルジェラのタグに何の意味もないというわけではありません。
数字と〇には実はきちんと意味づけがしてあるのです。
種明かしをすると実はこの数字はコレクションラインを示しています。
マルジェラの初期の頃、まだレディースコレクションしか展開していなかった時代は、本当に何もない白タグだけが縫い付けられていました。
それが、コレクションラインの拡充に伴って、その区別をするためにタグに数字がつけられたのです。
それぞれの数字の意味は以下のようになります。
0:手仕事により、フォルムをつくり直した女性のための服
1:女性のためのコレクションライン(ラベルは無地で白)
4:男性のためのワードローブ
3:フレグランス
8:アイウェア
10:男性のためのコレクションライン
14:男性のためのワードローブ
11:2005秋冬からのアクセサリーライン
12:ジュエリー
13:オブジェ、または出版物
22:シューズライン
6:レディースウェアライン ※MM6は、コンテンポラリーなカットとプリントによる型にはまらない、女性らしいカジュアルなレディースウェア、フットウェア、アクセサリー、レザーグッズを提案
見た目がカレンダーのようなので、カレンダータグとも呼ばれていて、〇がついた数字をみてコレクションラインがわかります。
マルジェラの想いとは裏腹に、このタグ自体にものすごい価値を感じてしまうので今にも取れそうなタグをなんとか取れないように補強しようさえしてしまいますね。
タグが不要なほどのオリジナリティ「脱構築 ディスコンストラクション」
(出典:https://www.maisonmargiela.com)
マルタン・マルジェラはパリコレクションの1989春夏にてデビューしましたが、いきなり度肝を抜くようなスタートを切りました。
流行などは一切無視、縫い目が裏返しやほつれている、靴の上に破れたストッキング、布だけではなく、皿やレコードなどの異素材などもふんだんに使用したデザインは、「反モード」として捉えられ、「デストロイ・コレクション」と呼ばれました。
まさにこれまでの既成概念を完全に覆すようなデザインだったのです。
さらに常識を覆すという意味ではデザインだけではなく、これまでコレクションの周期に合わせて最新トレンドを発表するという流れに一石を投じ、過去に作った服をコレクションで再度登場させるといったことも行いました。
(出典:https://www.maisonmargiela.com)
とはいえ、やはりそのデザインはかなりぶっ飛んだもので、
スキーのグローブだけをつなぎ合わせてジャケットを形づくったり、レコードをカットしてワンショルダーのドレスにし、それぞれのレコードのラベル部分をカラーアクセントにする、また蝶ネクタイをひたすらつなぎ合わせてドレスを作ったりしています。
本来であれば、ごみとして処理するかもしれなかったものを職人が手作業で芸術として再構築しているのです。
このアプローチはファッションデザイナーというよりも、インテリアデザイナーや建築家でたまに見る手法ではありませんが、人が身に着ける衣服としては異例中の異例ともいえる発想ですね。
さらにREPLICA(レプリカ)というコレクションもあり、これはタグの数字が14のコレクションラインです。
どこかで見つけてきた古着のデザインを複製して、マルジェラのタグをつけて売るというむちゃくちゃなこともやっているのです。
と、ここまでのことをやっているのですから、伝説的かつミステリアスなデザイナーとして名を残すのもある意味では当然と言えるかもしれません。
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ラグジュアリーブランド・ハイファッション調査部門
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