ハンドバッグは最高のアクセサリー♪
目次
1.最も実用的なアクセサリー「ハンドバッグ」
2.ハンドバッグのサイズは本当に重要
3.利用シーンごとに使い分け
4.大事なのは使いやすい本物の定番
4-1. 流行と定番を理解する
4-2. ずっと使える定番ラグジュアリー
5.生涯のパートナーになる至高のバッグ
5-1. 長く使うバッグに大事な要素とは?
5-2. 生涯寄り添うパートナーを選びましょう
最も実用的なアクセサリー「ハンドバッグ」
ハンドバッグというものは、それだけでファッションコーディネートを劇的にエレガントに見せる効果があります。
シンプルな装いの中でもハンドバッグにこだわりを持つことで、一転してお洒落度がぐっと増します。
逆にどんなに高級な衣服に身を包んでいても、ハンドバッグが古びた安物出会った場合、そのスタイル全体が台無しになってしまいます。
ただエレガントなバッグというのは、その質のよさで決まるためどうしても高価になるのは仕方ありません。
職人が手作業で作っているような、しっかりした作りのバッグというのは縫製から革の品質まで全く違いますので、長く使えます。そういう意味では質の高いバッグを買うというのは結果的にはプラスになっているのです。
ハンドバッグほど実用的なアクセサリーは他にないほどですので、洋服を買う予算をハンドバッグに回しても価値があるほど重要なのです。
ハンドバッグのサイズは本当に重要
一般的な考えにたてば、ハンドバッグのサイズというのは使う人の体に合ったものにするべきです。
「なぜか?」
考えなくてもお分かりだと思いますが、例えば体の小さな人が大きなハンドバッグを持っていると、まるでバッグに引きずられているかのように見えてしまいます。一方でふくよかな女性が小さなバッグを小脇に抱えているのもまたおかしく見えます。
自分に合ったサイズ、鏡をみて全体のバランスをしっかりチェックして、店員さんや周りの人にも見てもらってバランスがおかしくないか確認してもらうとよいでしょう。
もう一つの基本的な考え方は、ハンドバッグは小さいほどドレッシーになります。逆に言うと大きすぎるバッグはドレッシーではありません。
イブニングバッグとして最もエレガントに見えるのは、ポーチサイズやヴァニティバッグのような手のひらに収まるくらいのサイズがちょうどいいです。
旅行用のバッグなどは荷物を入れないといけませんし、ドレッシーである必要もあまりないので大きいほうがよいです。
利用シーンごとに使い分け
サイズの部分でもふれましたが、バッグというのは、目的、洋服の装い、場所、時間など様々な要素によって合うものが変わってきます。
当たり前の話ですが、大学生が1日授業をうけるために通学するバッグが小さなポーチだけだと何をしに学校に行っているのか分かりません。
結婚式に出席するためのドレス姿にトートバッグを肩からかけているなんて滑稽ですよね。
それぞれのシーンを想定して、どのようなバッグが合うのかを見ていきましょう。
普段使いから少しドレッシーな装いまでカバーするアフタヌーンバッグ
最も利用頻度の高くなるものですので、汎用的で奇抜すぎない方がいいでしょう。
基本となるのは、上質な牛革を使った中くらいのバッグ、カラーはブラックかブラウン、ベージュなどの馴染みやすいベーシックカラーがよいです。
留め具はゴールドやシルバーなどの綺麗でありながら、主張しすぎないくらいがベストです。
ひとつめのバッグであれば単色の方がいいですし、複数持つのであれば複数のカラーを使っているものもよいです。
バッグのカラーがマルチカラーの場合だと洋服はカラーを抑えたシンプルな装いにするとバッグが映えます。
よく使うバッグなので、ここには予算の大半を割り当てて上質なものを選ぶ気持ちが必要です。
ドレスシーンに合わせるイブニングバッグ
普段使いではなく、華やかな場で使うバッグですのでバッグも存在感が必要です。が、存在感を出したいからといってゴテゴテのキラキラである必要はありません。
まず考えるのは素材です。
ベルベットやサテン、シルクといったツヤ感のある素材を選択しましょう。
カラーもブラックが最もベーシックで使い回しがききますし、ドレスの色と合わせて同じカラーにするのもありです。
他には革製品ではなくて、もっとアクセサリーやジュエリーに近いような装飾的なバッグも多種多様にあります。
もちろんこうしたものを選ぶというのも悪い選択ではないですが、コーディネートの難易度は上がります。
装飾的なバッグでシックに見せようと思うなら、ダーク系の色味の単色にした方が無難ではありません。
もちろんセンスに自信のある方であれば、この限りではありません。
カジュアルスタイルや旅行用の大きめバッグ
カジュアルスタイルや旅行用のバッグであれば、革製品でなくても特に問題なく、むしろコットンキャンバスやナイロンなど軽くて汚れに強い素材を使っているもの方が使い勝手はいいでしょう。
サイズは大きめで、中の物が整理しやすく区分けやポケットがついている、見た目以上の収納力があるタイプがいいです。
最近ではラグジュアリーブランドからも革製品ではなく、こうしたカジュアルテイストのバッグが多数出ています。
コットンやナイロンであっても職人が手作業で作っているものはやはり品質が格段に違いますので、検討の価値が十分にあります。
大事なのは使いやすい本物の定番
流行と定番を理解する
ハンドバッグにも流行のデザインというものがあります。
これは、頻繁に変わるもので時代背景やその時のデザイナー、ブランドの意向なども多分に関わってきます。
洋服と比べてもバッグの方が流行の移り変わるスピードは早い事が多く、なぜならバッグというのはバッグというアイテムひとつ変えるだけで流行を取り入れることができるからです。
一方で定番と呼ばれるデザインもあり、時を超えて愛され続けるものがあります。
代表的なものでいえばエルメスの「ケリー」や「バーキン」、シャネルの「チェーンバッグ」、ルイ・ヴィトンの「アルマ」のようなもの。
定番デザインというのは、やはりオーソドックスなフォルムをしていて、すでに何十年という時間の中で人の脳に刷り込まれているようなものです。
なので、この先も余程のことがない限り廃れることはないでしょう。
バッグを選ぶときに流行を追いかけることも悪いことだとは思いません。
その時最も旬なものを身につけるというのは、ファッションとしてとても楽しいことですし、流行のアイテムをひとつ付け加えることで何気ないファッションに今風のエッセンスを取り込むこともできるからです。
流行から定番になることもありますが、奇抜なデザインが施された流行ものというのは一般的には数年、早ければ数ヶ月で旬が過ぎてしまいます。
高価なバッグの購入を考えるとき、長く使いたいのであれば、流行のデザインよりも定番となっているようなスタンダードで、ディテールにこだわりのあるものを選んだほうがよい場合が多いです。
ずっと使える定番ラグジュアリー
エルメス
エルメスといえばもともと馬具製造のメーカーから発展したブランドだけに革製品の品質は抜群に素晴らしいブランドです。
ブランドの中のブランドとまで称されるエルメスのハンドバッグに憧れる女性の方は多いはず。
そんなエルメスの中で定番と呼ばれるのはケリーバッグ。
ケリーはモナコ公国妃になったグレース‥ケリーが愛用していたことから名付けられた筋金入りのセレブ御用達バッグ。
ケリーバッグそのものがケリーバッグ風のバッグの総称にまでなるほど浸透しています。
シンプルなカラーのケリーを持っておけば色褪せることのない本物の魅力を一生楽しむことが出来るでしょう。
ルイ・ヴィトン
世界のルイ・ヴィトンの売上の6割は日本人が占めていると言われるほど日本で大人気ルイ・ヴィトン。
モノグラムやダミエを見ればだれでもルイ・ヴィトンのバッグだと分かります。
エルメスと並び、世界のラグジュアリーブランドのトップに君臨するヴィトンのバッグに憧れる方もやはり多いはずです。
エルメスと比べるとややカジュアルな印象があり、価格もエルメスほどで高価ではないためまだ手が届く範囲ではあります。
ルイ・ヴィトンの定番ハンドバッグというとアルマ。
1934年に誕生したバッグなのですが、なんとシャネルの創業者ココ‥シャネルのオーダーによって生まれたというバッグなのです。
80年以上もの間愛され続けた定番のフォルムなので、様々なラインからこのアルマが発表されています。
「ずっと使える定番ラグジュアリー」と考えるとモノグラムやダミエのようなヴィトン定番の柄やロゴが入ったものではなく、パルナセアやエピのような上質のレザーを使ったシンプルなラインの方がおすすめです。
実は定番というのも2種類の意味があり、何十年もの間その価値が色褪せずに人々から愛され続けたもの。
そして、流行から一時的にその特定の時期での定番となっているものです。
この2つの意味を理解しておくことが重要です。
上に挙げたエルメスやルイ・ヴィトンのバッグというのは長きに渡り人々に愛され続けている本当の定番です。
もちろんエルメスやヴィトンのバッグであっても一時的な流行からその時だけの定番になるようなアイテムもあるのでこのブランドだから安心ということはありません。
そのバッグを長く使いたいのであれば、出来る限り本当の定番となっていて、極力シンプルなデザインものを選んだほうがよいです。
あまり派手なものは買った時は長く使えると思っていてもやはり飽きがきてしまいますし、使えるシーンも限られてきます。
長く使う定番とシーズンごとに使う流行とを意識してバッグを選んでいくと買ったあとに失敗したと思うことも少なくなるはずです。
生涯のパートナーになる至高のバッグ
長く使うバッグに大事な要素とは?
「大事なのは使いやすい本物の定番」で定番の本質的な意味がどういう事であるか、というのがお分かり頂けたと思います。
定番となっているアイテムには、それ相応の理由があり、長きにわたり人々に愛されます。
ではその愛される理由というのは一体何でしょうか?
ひとつは、デザインのシンプルさにあると思います。
シンプルなデザインとうのは飽きがこないので、一時的に流行のバッグを持ったとしてもやはり落ち着くデザインに戻ってきます。
また、持っているどんな服にも合わせやすく、悪くいえば無難なファッションになってしまうのかもしれませんが、年齢を重ねるにつれて落ち着いたファッションというのがとても重要になってきます。
もうひとつは、使いやすいことも挙げられるでしょう。
シンプルであるが故に使いやすい(合わせやすい)という一面とバッグそのものの収納力やディテールなどがユーザ目線の使いやすさを考えて作られているということです。
さらにいうと品質面も確実いいはずで、定番として長く使われるということは当然ながら丈夫であることが重要です。
定番となっているアイテムというのは、職人の手仕事で丁寧に作られたものが多く、革の選定から裁断、細部の縫製に至るまでこだわり抜いて作り上げられているはずです。
なので、長く使っていても革がよれてしまったり、縫製がほつれてしまったりといったことがなく使い続けられるのです。
こうした要素を満たすバッグであれば、一生涯のパートナーとして貴方のコーディネートを彩り続けてくれるでしょう。
生涯寄り添うパートナーを選びましょう
一生使い続けられるバッグというのはシンプルで使いやすく、高品質。
こうしたバッグにとって大事な要素を兼ね備えていれば、誰もが知っているラグジュアリーブランドにこだわる必要もないのです。
ここでは革製品における最高峰と位置づけられるエルメスと並び称されるような品質をもつ、至高のバッグブランドをご紹介します。
逆にブランドネームによるプレミア価値が入っていない分、純粋な品質による価格になっているためエルメスに比べると少しはリーズナブルな価格設定になっています。
だからといって決して安いわけではありませんが。
ヴァレクストラ Valextra
(出典:http://www.valextra.jp/)
Valextra(ヴァレクストラ)は、1937年にイタリアで革製品を取り扱うブランドとして創立されたのですが、バッググラウンドが馬具製造の技術を用いており、その品質の高さからイタリアのエルメスと呼ばれるほどです。
日本では東京ミッドタウンをはじめ、三越、伊勢丹、高島屋、阪急のいくつかの店舗にありますが、はっきりいって日本での知名度はないに等しいくらいです。
これはブランドのスタンスが多分に影響しており、広告を出すよりも「いいものを理解して買ってもらいたい」という形で製品にはブランドロゴすら入っていません。
見分けるためのポイントはV字にカットされるライニングのデザインのみです。
なので、もし誰かがヴァレクストラを持っていたとしても周りから見ると、おそらくは気づいていないと思います。
とはいえ世界においてはエルメスと並ぶほどの品質を認められるブランドであり、そのバッグは極上なのです。
ブランドはいいから、本当にいいものを使いたいという人にはとても向いています。
Tuile
(出典:http://www.valextra.jp/)
シンプルな四角形のフォルムと2箇所のコンパートメント、そしてジップ式のポケットがあり収納スペースがうまく活用できる使いやすさがあります。
そして中の物が落ちないように内部にフラップが付いているというのも特徴です。
カラーはパウダーピンクですが、ブラックやレッドなどカラー展開も豊富にあります。
カミーユ・フォルネ Camille Fournet
(出典:http://www.cfjapon.co.jp/)
Camille Fournet(カミーユ。フォルネ)は1945年にパリで創業されたブランドで、世界3大時計、世界最高の時計ブランドと言われるパテック・フィリップやフランク・ミューラー、ブレゲといった超高級時計ブランドの革ベルトを生産していることで有名です。
パテック・フィリップの革ベルトを生産しているブランドというだけで、いかに革製品の品質が素晴らしいかというのは、言うまでもないというレベルです。
しかも品質だけではなく、ベルトのステッチがとても美しく、その品質だけではなく美しさも最高峰のブランドに認められているほどです。
その縫製というのは、「クチュール・セリエ」と呼ばれる馬具製造に使われていた2本の糸を交互に縫っていく技法が使われており、エルメスで「クージュ・セリエ」と言われる技法と同じものです。
革はアリゲータやリザードなどエキゾチックレザーを得意としており、養殖されるミシシッピ・アリゲータの45%はカミーユ・フォルネが買い付け、そこからさらに厳選して素材とするこだわりよう。
カーフ(子牛革)など一般的なレザーも取り扱いをしていますが、そのすべてが厳選された最高峰の素材を使用しています。
Callisto
(出典:http://www.cfjapon.co.jp/)
左は、素材にパイソンを使ったシンプルな台形型のフォルムですが、実は秘密が隠されていて、マチ内部のストラップによってサイズとフォルムを変えられます。
その日の収納量やスタイルに合わせて使いかたを変えられるというのも魅力のひとつです。
素材はアリゲータやトリヨン(右)など豊富にそろっています。
モラビト MORABITO
(出典:http://www.morabitoparis.com/)
まるで宝石のような美しさをもつバッグ。
もともと宝飾細工の職人だったジャン・バティスト・モラビトが創業したため、他ブランドとは一線を画すようなデザイン性です。
エルメスやカミーユ・フォルネ、ヴァレクストラなどが馬具製造発祥だということを考えると少し異色ではありますね。
Morabito(モラビト)は日本でも帝国ホテルや東京ミッドタウンなどにありますが、知っている人はほとんどいないでしょう。
本当に知る人ぞ知るブランドです。ただ海外では圧倒的な人気と実力があり、世界の王侯貴族や著名人、セレブがこぞって買い求めるブランドなのです。
あのマリリン・モンローやソプラノ歌手のマリア・カラス、フランスのサルコジ大統領夫人など世界のセレブリティを魅了しています。
バッグにダイヤモンドや金、銀、サンゴ、べっ甲など宝石や貴金属を使用し、素材の革の美しさもまさに宝石。
今回のお話のコンセプトであるシンプルさとは少し離れていってしまいましたが、これはシグネチャーというモラビトを代表するコレクションなので、家宝レベルとして一生使えるバッグになります。
シグネチャー以外にも最高品質のシンプルなカーフを使ったデザインも多数揃っています。
Dina
(出典:http://www.morabito-online.jp/)
フォルムとしてはルイ・ヴィトンのアルムに非常に似ているフォルムをしています。
モラビトのロングセラーモデルで、普段使いからフォーマルなシーンまで使える完成されたフォルム。
何気なさのなかにエレガンスをしっかりと演出してくれます。
ジッパーをしっかり止められるキーロックと取り外し可能なショルダーストラップもついていて使い勝手も抜群です。
いかがだったでしょうか?
最高峰の革製品を作るブランドであれば、ブランドとしての知名度はあまり高くなくても、とても素晴らしい価値があります。
これまでのお話の中では特に高級ブランドにフォーカスを当ててきましたが、必ずしも高級ブランドだけに当てはまる話ではありません。
ハンドバッグを選ぶときには、流行と定番、そして一生使える価値を吟味して選んで見てください。
きっとこれまで気付かなかったような新しい発見があるはずです。