腕時計の5大ブランド 機械式腕時計 コラム


腕時計の5大ブランドをご存知でしょうか?
これには諸説あり、人によって5大ブランドの定義が違っていたり、もしくは3大ブランドと言われるケースもあるようです。
一般的には以下のブランドが5大ブランドと呼ばれています。

1. PATEK PHILIPPE パテック・フィリップ
2. Vacheron Constantin ヴァシュロン・コンスタンタン
3. Audemars Piguet オーデマ・ピケ
4. Breguet ブレゲ
5. A. Lange & Söhne ランゲ・アンド・ゾーネ
5. Blancpain ブランパン
※ランゲ・アンド・ゾーネとブランパンは議論が発生するところです。

今回のコラムでは腕時計の5大ブランドについてお届けします。



5大ブランドの基準って?

上にもランゲ・アンド・ゾーネとブランパンでは議論が発生しますと書きましたが、創業家が現在も運営していて、 いまだかつて一度も歴史を途絶えたことのないブランドは「オーデマピゲ」だけとなっています。

歴史があり長く続いているという事を基準に定義しようにも定義が出来ない状況になっています。
歴史を含め、発明した機械式時計の機構・デザイン・シェアなどを考慮すると上に挙げたブランドが世界の主流ですが、 実際には人やお店などによって5大ブランドの定義は異なって仕方がないと言えます。

ですので、5大ブランドに明確な定義はないため、好きなブランドを推して議論するのも有りかと思います。


一番歴史があるブランド「Blancpain ブランパン」

Blancpain ブランパン

上に挙げた5大ブランド(6大ブランド)の中で最も歴史が深いのは「ブランパン」になります。
ブランパンは1735年にジャン・ジャック・ブランパンがスイス ジュウ渓谷の小さな村でヴィルレ工房を開き、世界で最も古い時計ブランドとしてスタートしました。
実は他のブランドで最も早く1755年に創立された「ヴァシュロン・コンスタンタン」より20年も早い創業でした。


それぞれのブランドの生い立ちに迫ってみる

PATEK PHILIPPE パテック・フィリップ

1839年にアントワーヌ・ノルベール・パテックとフランソワ・チャペックが共同で事業を開始することで同意し、「Patek, Czapek & Cie」を創業、1850年ごろまではポーランドの歴史と文化に関連したデザインの時計をオーダーメイドのみで製造していました。
リューズによる巻き上げ、時刻合わせの機構を発明したジャン・アドリアン・フィリップが入社し、社名を「Patek & Cie」に変更し、1851年には社名を「Patek & Cie」から「Patek & Philippe Cie」に変更しています。

オークションにて数億円で落札されるなどジュネーブでも名門中の名門である王者パテック・フィリップは5大ブランドの中でも頭一つ抜け出た存在として扱われている感があります。

Vacheron Constantin ヴァシュロン・コンスタンタン

1755年にジャン=マルク・ヴァシュロンによって創業されました。
継続的に時計を製造してきたメーカーとしては世界最古と言われています。(ブランパンは1970年代には一時休眠状態に陥る程の追い込まれています)
1819年にフランソワ・コンスタンタンを共同経営者に迎えることによりヴァシュロン・コンスタンタンとなりました。

こちらは一番歴史のあるブランドでも少し触れましたが、250年以上もの歴史を持つ最古級のブランドです。王者パテック・フィリップに負けずとも劣らない形で2大ブランドと呼ばれる場合もあります。 特にアジア圏ではヴァシュロン・コンスタンタンが一番人気らしく、とくに中国ではダントツ人気という話もよく聞きます。

Audemars Piguet オーデマ・ピゲ

1875年、ジュール=ルイ・オドマールとエドワール=オーギュスト・ピゲによって高級時計ムーブメント製作会社として設立されました。
その後、自社ブランドの時計の製作を始め、トゥールビヨン、ムーンフェイズなど複雑な機構を備えた高級時計メーカーとして知られるようになりました。
代表的モデルとしてロイヤル・オークがあり、八角形のベゼルとケース、裏蓋が貫通して固定され、ネジ底が剥き出しとなっている八本のネジが特徴的です。

また、先のパテック・フィリップとヴァシュロン・コンスタンタンと併せ3大ブランドと呼ばれる事もあります。

Breguet ブレゲ

1775年にアブラアン・ルイ・ブレゲがパリで創業しました。
ブレゲは時計の歴史を200年早めた天才として知られており、現在知られている様々な技術を発明し、当時の顧客名簿には、フランス王家以外にも、ナポレオン・ボナパルト、トルコ皇帝セリム3世、アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントン他、各国の王侯貴族が名を連ねています。

ブレゲ一族の経営が途切れた後、ショーメが商標を買い取り再興しましたが、紆余曲折を経て現在ではスウォッチ・グループ下で順調に業績を回復し、高級時計ブランドとして復活しています。

A. Lange & Söhne ランゲ・アンド・ゾーネ

1845年にフェルディナント・アドルフ・ランゲ(F.A.ランゲ)がザクセン王国の融資を受け工房A・ランゲ・ドレスデン(A. Lange Dresden )を創業しました。
その後、F.A.ランゲの息子リヒャルト・ランゲとフリードリヒ・エミール・ランゲ兄弟が参加した事により、「A・ランゲ&ゾーネ・ドレスデン」A. Lange & Söhne Dresden )に商号変更しています。

美しさという点では加工技術として洋銀を使っているランゲ・アンド・ゾーネは格別です。
現代の2強という観点ではパテック・フィリップとランゲ・アンド・ゾーネを挙げて高く評価される事もあるくらいです。


5大ブランドの価値

ここに挙げられたブランドは多少の優劣はあるかもしれませんが、やはりその全てが世界最高峰のブランドである事には間違いありません。
身に着けているだけでステータスとなるようなスーパーブランドです。

どのブランドが優れているという事を競うよりは、自分の好きなブランドを身に着ける事で自身が満足出来るという事が最も大事ではないかと思います。

次回は高級腕時計の基準についてお送りする予定です。

→『高級腕時計の条件』




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