高層階の携帯電波 タワーマンション コラム


タワーマンションに住む場合、地区、物件、眺望、間取り、階層、方位、セキュリティ、駅からの距離、周辺環境など様々な角度から検討されて決定されると思います。
こうした様々な諸要因がある中でタワーマンションに住むなら、やはり最高の眺望をと願う方は多いのではないかと思います。
今回はタワーマンションの中層~高層階で起こりやすい携帯電話の電波問題についてお届けしていきます。

なぜ高層階になるほど電波が悪くなるのか?

これには大きく2つの理由が考えられます。
1つ目の理由として、携帯電話の基地局のアンテナは一般的にタワーマンションの中層階(10~15階)あたりに設置されているケースが多く、 また歩行者などの利用者を意識してアンテナを下向きに設置しています。そのため近隣のアンテナより上に居住されている場合、 電波が弱くなってしまう傾向があるようです。
高層階ですと周囲の見晴らしがいいため、高所にある遠方のアンテナからの電波が届いてしまうケースもありますが、アンテナの電波に比べ携帯電話の電波が弱いため通話が不安定になったり、電波状況が安定しないという状況が起こります。

もう1つの理由は電波の干渉が起こりやすいということです。
上に書きましたが、見晴らしがよいがために近隣、遠方の様々なアンテナからの電波が届いてしまいます。 それにより電波干渉が発生し通信状況が不安定になってしまうようです。

対策ってあるのでしょうか?

昨今では基地局からの電波を下向きに発信するのでなく、上方向に電波を吹き上げる手法を用いての対策も進められています。
ですので、これからの技術の進歩により高層階での電波不感というのは改善されていく可能性は高いと考えられます。

ただし、現時点において高層階での電波状況の改善のためには、基本的には屋内対策が必要になってくると思われます。
マンション全体の対策として、NTTドコモではIMCS(インクス)というマンション内に専用の基地局を設置することで電波干渉を抑え、通信品質を確保するようなサービスがあります。
例えば「THE TOKYO TOWERS」ではNTTドコモの負担でIMCSが設置されていたりします。


マンションでの対策が施されていない場合は手の打ちようがないのかというとそういう訳ではなく、個別の対策として各携帯キャリアから提供されるフェムトセルというサービスがあります。
これはお部屋の中に手のひらサイズの小型の専用基地局を設置する事により、電波使用者を限定して通信を改善するサービスです。

高層階で快適な通信ライフを送るためには

第一に物件選びの際には見学時の段階で電波状態の確認を行いましょう。アンテナのマークがたっていても実際に通話できるかどうかも確認しておいた方がよいでしょう。また、階、方位、部屋の場所によっても電波状態は変わるので同じマンションでも条件が違う場合は確認が必要です。

そして不動産業者にも電波状態の確認と規約、マンションとして屋内対策が施されているか、小型専用基地局が設置可能か確認を行ったほうがよいと思います。

そして既に住まれている場合は、小型専用基地局の設置を検討するか、マンション全体として電波状態改善の要望をするといった形になるでしょう。

せっかく憧れのタワーマンションライフを手に入れたのに通信品質によるトラブルでストレスを溜めてしまう事がないように事前の確認をしっかり行い、快適な通信ライフを送って下さい。


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