KUBUS(クーブス)とは?
KUBUS(クーブス)というソファ。ル・コルビュジエのLC2と同様に綺麗な四角形をしたソファで目にしたことがある方も多いはずです。
家具がまだ芸術作品として認知されていた1900年代前半、工業製品へと脱却を図っていく中で家具にモダニズムの概念を与え、シンプルでありながらも美しいこのフォルムが生み出されました。
このソファをデザインしたのはヨーゼフ・ホフマンというデザイナーで、正方形のホフマンと呼ばれた彼はウィーン工房を立ち上げた人物としても有名で、そのデザインは無機質で直線的、メタルやガラスなどを使った工芸作品や家具などをデザインしました。
その代表作となっているのが、KUBUS(クーブス)で、キューブ型の四角いフォルムにキルティングのようなモコモコとした質感が当時としては大変インパクトの大きい家具となりました。
大量生産が可能な工業製品としてデザインされたのですが、1枚1枚の革をキルティング加工する技術が難しかったため、発表当時は商業的な成功は収めることはありませんでした。
正規品はWittman(ヴィットマン)のKUBUS(クーブス)
(出典:https://www.wittmann.at)
現在、KUBUS(クーブス)の正規ライセンスはドイツの超一流ブランドWittman(ヴィットマン)が保有しています。
ヴィットマン自体はインテリアに詳しい方でないと聞き慣れないブランドかもしれませんが、ドイツではCOR(コア)やウォルターノル、TECTA(テクタ)、ロルフベンツなどと並んでトップブランドと位置づけられています。
日本では大塚家具でも取り扱いがあります。
KUBUSのミニマルなデザインは、ドイツはもともとバウハウス発祥の地でもあり、非常に荘厳な家具スタイルを好むのでクーブスのデザインはぴったりといえます。
では、ヴィットマンのクーブスの価格はどれくらいでしょうか?
大塚家具で販売されている価格では、
アームチェア(1人掛け) ¥1,038,960
ソファ(3人掛け) ¥2,095,200
となっており、
正規品だと100万円は下らないようなソファになっています。
仕様としては、
革 | NAPPA/セミアニリン染め |
脚部 | ビーチ材ブラック色 |
有望なリプロダクト品は?
KUBUS(クーブス)は、イームズのシェルチェアやコルビュジエのLC2、ミースのバルセロナチェアに比べると、まだ知名度が少し低いのでそこまで大量のリプロダクト品が流通しているというわけではありません。
それでも、やはり世界を代表する名作家具なのでけっこうな数のリプロダクトがあるというのは事実です。
基本的にはオール革張りのレザーソファになりますので、リプロダクトであってもきちんとしたものであれば10~20万円くらいはして当然です。
おすすめできるクーブスのリプロダクト品としてはスタイルプロポーザの製品です。
KUBUS(クーブス)のリプロダクトを選ぶときに考慮すべきポイントは以下の3つだと考えます。
❖ 素材
❖ ディテールの再現性
❖ 価格とのバランス
まず素材ですが、ここはとても重要な部分なので安価な合皮素材は選ぶべきではありません。
オリジナルは柔らかいナッパレザーを使っていますが、ナッパを使ってリプロダクトを作ると価格が高騰してしまって、リプロダクトの良さである価格の安さを享受できません。
スタイルプロポーザの場合は、ヴィトンのモノグラムなどでもおなじみのキャンバス地に塩化ビニル樹脂をコーティングしたプレミアムレザーを使っています。
また、見えない部分に関しても安価PVCなどではなく、全てプレミアムレザーが使われているというのもポイントが高いです。
ディテールに関しても1枚1枚手縫いでクッション材のウレタンとレザーを縫い合わせ、キルティング調のモコモコのボリューム感を丁寧に再現しています。
この品質で価格が10万円以下というか、1人掛けのアームチェアであれば5万円以下のロープライス。
価格と品質のバランスで考えたときにスタイルプロポーザの右に出るリプロダクトはないと思います。
自社工場をもち、オリジナルの高品質ソファを製造しているスタイルプロポーザだからできる価格になっています。
しかもリプロダクトでは珍しい3年間の保証付きです。
価格の詳細は、
アームチェア(1人掛け) ¥46,980
ソファ(2人掛け) ¥69,120
ソファ(3人掛け) ¥89,640
ヴィットマンの正規品と比べると、なんと20分の1以下の価格になっています。
他のリプロダクトだと10万円から20万円くらいの価格帯が多い中で、これだけのクオリティをもち、この価格で販売できるのはちょっと驚きですね。