ゴシック Gothic

ゴシック様式データ

  • 年代:12世紀~16世紀頃
  • 主な地域:ヨーロッパ


ゴシック様式の解説

ロマネスクの流れを受けて、完成された様式で都市の大聖堂を中心にヨーロッパ全土に広がった様式です。
ゴシックとは、「ゴート人の(野蛮な)スタイル」を意味し、イタリア人に対する敬称を由来としています。
教会権力の増大と共に、文化や芸術はすべて寺院や教会に関係したものとなり、13世紀以降の後期ゴシック時代では、より装飾的になっていきました。ヴィクトリアン様式が華開いたイギリスで「ゴシックリバイバル」が巻き起こったことはよく知られています。


建築

都市の大聖堂を中心に全ヨーロッパを統一した様式として展開されました。その特徴は、尖頭型のアーチ、リーブ・ヴォールト、フライングバットレスに見られます。構造の変化によって、大きな窓が可能になり、ステンドグラスが発達しました。建物は上へ上へと高さが求められるようになり、天へと延びていく形がとられるようになりました。
フランスの「シャルトル大聖堂」「ランス大聖堂」「アミアン大聖堂」やイギリスの「ウエストミンスター協会」などはゴシック様式の代表的な建築物です。


家具

教会家具が中心で、ハイバックチェアやキャビネットのついた収納家具であるクレデンスなどが代表例です。
材料にはオーク材がよく使われ、装飾モチーフは模様格子のトレサリー、ナプキンを折る、もしくは巻いた模様のあるパネル装飾のリネンフォールドパネル、切妻や屋根の頂きにつけるフィニアルなどが特徴的です。


美術・工芸

大きな窓が取れるようになり、ステンドグラスが盛んに作られました。
絵画では、写本挿絵が発達し、彫刻では独立像が造られるようになり、人物円柱等も見られるようになります。
金工では、エマイユの技術が完成し、染織ではタペストリーが作られるようになりました。




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