
目次
1.ポイントは誰のデザインした家具なのか!
1-1. 時代背景が生み出したミッドセンチュリー
1-2. ミッドセンチュリーは誰の家具をコーディネートするかが重要
2.絶対に外せないブランドはこれ!
2-1. 北欧スタイルと比べて、どういった違いがあるの?
2-2. ヴィンテージ品も買いやすいのが嬉しいところ
2.3. ミッセンスタイルでは外せない代表的なブランド
3.決め手はやっぱりアイテム選び!
3-1. 決め手はやっぱりアイテム選び!
3-2. お得に買うなら色々選べるデザイナーズ家具ショップで
北欧スタイルと比べて、どういった違いがあるの?
(出典:http://www.fritzhansen.com/)
ミッドセンチュリースタイルと北欧スタイルでよく混同されることがあります。
ある意味では仕方のないことでもありますが、やはりミッドセンチュリーと北欧スタイルというのは違います。
仕方のない理由としてはミッドセンチュリーの時代、1950年代というのは北欧家具もまた全盛期だったということです。
北欧家具というと北欧デザインの巨匠アルネ・ヤコブセンやハンス・J・ウェグナーといったデザイナーもこの時代に生きたからです。
例えばヤコブセンのアリンコチェアやセブンチェア、エッグチェアなどはしばしばミッドセンチュリースタイルの中に組み込まれます。
ミッドセンチュリーの定義を時代と割りきってしまえば、同時代に作られたヤコブセンのチェアもミッドセンチュリー家具で全く問題無いですし、実際そこまで厳密に違うという必要はないと思います。
ただ、ミッドセンチュリーのもうひとつの背景としては、戦後のアメリカでの家具文化の発展が大きく関与しているということを考えるとやはり少し事情が変わってきます。
(出典:http://www.eamesoffice.com/)
ミッドセンチュリーのアメリカの家具というのはFRP(ファイバーグラス)やプライウッド(成型合板)、アルミニウムといったこれまでになかった素材が活用されたという特徴があります。
北欧家具は無垢材が中心となっていますが、無垢材では実現できなかった繊細なフォルムを作り出したり、安価で強固な素材としてアルミニウムやFRPのプラスチック素材が多用されたのです。
そして、こうした素材によってポップで大胆なカラーリングの家具が作られるようになり、シンプルで合理的でありながらも滑らかな曲線的なフォルムが宇宙を連想させることから「コズミックパターン」と呼ばれたりもしました。
素材、カラー、そしてフォルムを見るとミッドセンチュリー家具と無垢材が中心の北欧家具では、どちらがいい、悪いというわけではありませんが明確な違いがあるのです。
ヴィンテージ品も買いやすいのが嬉しいところ
(出典:http://www.eamesoffice.com/)
ミッドセンチュリー家具の人気の理由のひとつとしては、ミッドセンチュリー時代に作られたヴィンテージ品であっても比較的安価にコレクションできるということがあります。
なぜ、ヴィンテージ品でも安く購入出来るのかというと、大量生産可能な素材や製法によって作られていたため、市場に多く出回っていたからなのです。
例えばイームズのシェルチェアであれば、ハーマンミラーで販売されている現行品の場合、環境に配慮してポリプロピレン樹脂に素材が変更されていますが、ヴィンテージ品であれば当時の趣そのままにFRP(ファイバーグラス)のものが手に入ります。
もちろん現行品であっても素材こそ変更されていますが、デザイン自体は当時の物をそのまま使っているのでなんら変わりはありません。逆にデザイナーの理想のフォルムが当時の技術では実現できなかったが、最新の技術を用いることで実現出来ている例もあります。
ヴィンテージ品はもちろん魅力てきですが、現行品にもヴィンテージ品にはない魅力があったりすのもおもしろいところです。
最近はジェネリック家具というかっこいい言葉が使われていますが、いわゆるリプロダクト品もイームズなどはかなり大量に出回っているので、本物や正規品にこだわる方は注意したほうがいいですし、逆に同じデザインをどうしても安く買いたいという方は購入してみてもいいと思います。
ミッセンスタイルでは外せない代表的なブランド
調子に乗ってミッセン(ミッドセンチュリー)などと言ってしまいましたが、ミッドセンチュリーはデザイナーが重要という話をしましたが、そのデザイナーの家具を扱うブランドがあります。
ブランドを抑えておくことも正規品を購入する上ではとても重要なことになので、ぜひ覚えておいてください。
ハーマンミラー Herman Miller
(出典:http://www.hermanmiller.co.jp/)
ここまで何度も登場してきているハーマンミラーなので今さら詳しい説明も不要かと思いますが、ジョージ・ネルソンがデザイン・ディレクターをつとめ、チャール&レイ・イームズの家具を取り扱うミッドセンチュリーの根幹となるブランドです。
ハーマンミラー自体はロナン&エルワン・ブルレックやコンスタンチン・グルチッチなどもう少し新しい時代のデザイナーの家具も当然取り扱ってますが、やはり主力製品はイームズのシェルチェアやラウンジチェア、アルミナムグループチェア、そしてジョージ・ネルソンのプラットフォームベンチ、ココナッツチェア、マシュマロチェアといったミッドセンチュリーアイテムです。
ミッドセンチュリースタイルの部屋を作りたいと思ったらまずはハーマンミラーを見てください。
ここからはじめるのがもっとも近道です。
KNOLL ノル
(出典:http://www.knoll-int.com/)
ハーマンミラーと並び、ミッドセンチュリーを彩るブランドとしてはKNOLL(ノル)が挙げられます。
KNOLLは、ハリー・ベルトイアやエーロ・サーリネンの家具の正規品を取り扱っていて、チューリップチェアやウームチェア、ダイヤモンドチェアといったミッドセンチュリーを代表する家具を製造しています。
他にもバウハウスの1期生で教官も務めたマルセル・ブロイヤーや近代建築3大巨匠のひとりミース・ファン・デル・ローエの家具の復刻なども行っており、歴史的に価値の高い家具の生産を行っています。
ハーマンミラーと共に外せないブランドであることは間違いありません。
Vitra ヴィトラ
(出典:https://www.vitra.com)
ヴィトラはスイスのブランドですが、ミッドセンチュリー家具の中では重要なイサム・ノグチの家具の正規ライセンスを保有しています。
もともとイサム・ノグチはハーマンミラーやKNOLLと商品の研究開発を行い、販売も行っていたのですが2003年にヴィトラがイサム・ノグチのライセンスを取得し正規ライセンスの保有ブランドとなっています。
イサム・ノグチの現行品を購入するのであればヴィトラからとなりますし、ヴィンテージ品であればハーマンミラーやKNOLLになるのです。
まずはこの3ブランドを抑えておけば、ミッドセンチュリースタイルにおいて間違いはないと思います。
→次は「3.ミッドセンチュリーの決め手はやっぱりアイテム選び!」
おすすめ製品の紹介
Supported by 楽天ウェブサービス
商品情報の提供は楽天ウェブサービスを使用して、楽天商品情報を表示しています。