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名作データシート

• 作品名： Wire Chair（ワイヤーチェア）
• 発表時期：1951 年
• デザイナー： Charles ＆ Ray Eames（チャールズ ＆ レイ・イームズ）
• ブランド： Herman Miller（ハーマンミラー）

（出典:http://www.hermanmiller.co.jp/）

シェル構造のワイヤーメッシュチェア

ワイヤーチェアは、チャールズ＆レイ・イームズが1950年代初期にワイヤーを曲げたり、接合したりといったワイヤーシェル構造を研究していく中で1951年にハーマン・ミラーより製品化された彼らの代表作です。

この頃、イームズは背座一体のシェル型の椅子製作を目指しており、成形合板や金属を使ったデザインの試作を繰り返していましたが、結局ファイバーグラス製のシェルチェアが先に販売となりました。
このシェルチェアのデザインを活かし、金属製のシェルチェアとしてワイヤーシェル構造を採用したのがワイヤーチェアです。

実はこのワイヤーシェル構造は、ハリー・ベルトイアとともに研究をしており、ワイヤーシェルのアイデアに関してはベルトイアのものだったと言われています。しかし、イームズがベルトイアに先んじてワイヤーチェアを発表する事に至りました。
ベルトイアは怒ってKNOLL（ノール）と契約して、後に同じワイヤーシェル構造のダイアモンドチェアをノールより発表しています。

ワイヤーチェアのよさは、材料の使用を最小限に抑える事によって透き通るような透明感を演出しており、金属製にもかかわらず軽量に出来ている事です。
オブジェにもなりうる美しいフォルムと機能性を兼ね備えたデザインは現代のデザインとしても圧倒的な存在感を放ちます。
リビングやダイニングで使用してもよいですし、部屋の片すみにオブジェ的に置いておいてもいいと思います。

この記事を監修しているのは？

高級家具・インテリアリサーチ部門

元建築家や現役インテリアコーディネーターや家具販売店員で編成。
国内外の高級家具やブランドなどを徹底的にリサーチし、定番からまだ見ぬブランドや家具を発掘しています。
世の中のトレンドや流れを敏感に察知し、常に新しい情報を発信出来るように奮闘しています。

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