名作データシート
- 作品名: Ulm Stool(ウルムスツール)
- 発表時期:1954 年
- デザイナー: Max Bill(マックス・ビル)
- ブランド: Vitra(ヴィトラ)
(出典:http://www.knoll-japan.com/)
バウハウスの理念の象徴的作品
戦後の西ドイツでバウハウスの理念を受け継ぎ、革新的な教育機関「ウルム造形大学」の設立に尽力したバウハウス最後の巨匠と言われるマックス・ビルがウルム造形大学の学生たちのために、アシスタントであったハンス・ギョジョと共にデザインした多目的スツールです。
無駄な機能やデザインの一切を排除したこのスツールは、まさにバウハウスの概念をそのまま具現化した象徴的なスツールとして今も語り継がれています。
スツールだけにとどまらない用途
このスツールは、便宜上はスツールと呼ばれているものの使い方としては単に座るためだけに作られたわけではありません。
サイドテーブルとして使う事もできるし、横にすれば本棚などの棚にも変身します。また、裏向きにすればマガジンラックとして使えるなど、使う人の発想次第で自由に用途を変えられるデザインはマックス・ビルが学生たちにあてたメッセージとも読み取れます。
高度な技術が凝縮されたディテール
素材には軽くてしなやかな特性を持つスプルースという木材用いて、優しい手触りと座り心地を出しており、さらに見た目からは想像もつかないほど軽量のため女性や子供でも楽々と持ち運べるほどです。
さらに貫(ぬき)や脚部などにはスプルースよりも硬質なビーチ材を使用し、繊細な見た目と普段使いに耐える強度を兼ね備えています。
一見は、ものすごいシンプルなデザインですが、ディテールを観察するとその凄さが伺えます。
接合部などは職人技が凝縮されたデザインとなっており、高度な木工技術が駆使されています。
シンプルでどこでも、そして長く愛用できる製品をというマックス・ビルの強い想いが込められていると思います。
名作は甦る
2009年まではVitra(ヴィトラ)で「Ulmer Hocker(ウルマーホッカー)」として生産されていましたが、廃版となってしまいましたが、2011年にスイスのヴォーンベダルフから復刻が開始されています。
こうして現在でも生産されているこのスツールは、現代家庭でも力を発揮し、玄間やクローゼット、リビングなどシンプルなデザインであるがゆえにどこにでもフィットさせることができます。
デザインや家具の学ぶ場合に必ずと言っていいほど、出てくる名作中の名作家具ですので機会があればぜひ一脚は手に入れておいて損はない逸品です。
この記事を監修しているのは?
高級家具・インテリアリサーチ部門
ヴィトラを取り扱う厳選ショップ
1 | SEMPRE.jp センプレ |
都内に6店舗を構えるライフスタイルコーディネートショップ。実際に店舗でコーディネートを見られるのが嬉しい! | |
SEMPRE.jpでヴィトラの家具を探す |
コスパで選ぶ人気スタイル3トップ
モダン | 北欧 | アジアン |
デザイナーズ家具に負けない高いデザイン性とオリジナルだからこその圧倒的なコストパフォーマンス! | 衝撃のMAX80%OFF!欲しかった北欧家具を手に入れるならKAGU350は外せない! | モダンアジアンの雄としてアジアン家具の域を超えたファッショナブルなコーディネートであなたの部屋を劇的に変える! |
おすすめ製品の紹介
Supported by 楽天ウェブサービス
商品情報の提供は楽天ウェブサービスを使用して、楽天商品情報を表示しています。