中国国際家具展覧会とは?
(出展:http://www.furniture-china.cn/)
中国国際家具展覧会は、1993年より上海で毎年開催されている国際家具見本市で中国家具協会と上海博華国際展覧有限会社によって共同主催されています。
また、オフィス家具展示会、ホームアクセサリー展示会、デザイナー作品展示見本市も併催されています。
近年の中国経済の発展に伴い、見本市も加速度的に成長し世界でも最大規模の非常に影響力のある見本市へと成長を遂げています。その規模は160を超える国から2000を超える出展がなされ、世界中から10万人もの人が訪れます。
来場者も年々増加傾向にあり、このまま中国経済の成長に伴い、見本市も成長を続けていけば、ミラノサローネやケルン国際家具見本市といった世界でも最大級の見本市と肩を並べるようになる日も遠くないかもしれません。
中国国際家具展覧会の歴史
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1993年に中国家具展覧会の最初の形として開催され、この当時は展覧会としてもまだまだ未成熟なレベルではありましたが、中国家具の世界への進出、また世界の家具の中国への流入のスタートとなりました。
1997年の開催では展示面積は10倍にも拡大され、世界家具協会の下で17カ国、400ブースもの出展があり、海外の家具の展示もちらほらと出始め、展覧会のグローバル化が始まった時期といえます。
翌年には、家具大国のイタリアから80社、ドイツ、フランス、アメリカ、スペイン、ベルギーといった家具先進国の多くが出展し、中国と国外起業との積極的な商談が始まっていきます。
2004年には10周年をむかえ、このときにはすでにアジアで最も大きい家具展覧会の地位を確立するまでに至っています。
そして、2008年には展示とショップの融合を成し遂げ、展示と販売の直接的な関係を構築すると共に、展示面積の規模という点では北米のハイポイント、イタリアのミラノサローネに次ぐ世界第3位という超大規模な展覧会となります。
その後もオリジナルデザインというコンセプトを立ち上げ、現在でも年々進化を遂げる見本市となっています。
見本市で開催されるデザインアワード
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中国国際家具展覧会では、中国家具デザイン賞というデザイン賞が毎年開催されていましたが、2014年に製品の革新をコンセプトにした「中国家具製品イノベーション賞」に名称が変更されました。
このデザイン賞は客室用家具、ダイニングルーム、ベッドルーム、子供用家具、アウトドア家具、書斎用家具、オフィスチェア、ホームアクセサリー、ブースデザインなどの分野ごとに革新的なデザインの製品に対して金賞、銀賞、銅賞といった賞が贈られます。
(出展:http://www.furniture-china.cn/)
また、2014年には「Gold Idea Design Awards」も新設されており、ドイツのレッド・ドット賞を創設したピーター・ゼックを審査委員会の主席として招聘して最新作品の革新性を評価するようにしています。
中国の経済発展は目を見張るものがあります。
中国国際家具展覧会もすでにアジアでは最大規模へ、世界的に見ても超大規模見本市へと発展を続けています。
これからは、中国出身のデザイナーによるチャイナデザイン旋風が吹き荒れることも十分に考えられますね。
その日が来る前に最新のチャイナデザインをチェックしておきましょう。