
目次
1.部屋の印象を決める『ソファ選び』4つのポイント①
1-1. 空間を作る重要なソファ選び
1-2. 家具とは空間に溶け込むもの 『スタイルは絶対!』
1-3. サイズ選びは慎重に 『周囲のスペースも必要』
2.部屋の印象を決める『ソファ選び』4つのポイント②
2-1. ソファに座ってまったり過ごす 『座り心地はソファの命』
3.部屋の印象を決める『ソファ選び』4つのポイント③
3-1. やっぱりおしゃれなデザインがいい 『見た目も大事!』
3-2. スタイル別ソファ通販の厳選ショップ
4.賢い名作ソファ買い方のすすめ
4-1. ソファで有名なブランドを教えて!
4-2. 歴史に刻まれた名作ソファ
4.3. 名作を格安で手に入れる方法はジェネリック
Ⅲ. ソファに座ってまったり過ごす 『座り心地はソファの命』
(出典:http://www.armonia.jp/)
自宅に帰ってからのひととき、休日のひとときなどソファに座って、体を休める時間は至福のひと時にしたいものです。
そのためにはソファに座った時に感じられる安心感や快適な心地よさというのが絶対に必要ですよね。
ソファを選ぶときにこの座り心地というのは確実に最重要項目になってくると思います。
では、ソファの座り心地というのはどうやって決まっているのでしょうか?
それを知るためには、まずソファの構造を理解する必要があります。
意外と知らない方が多いと思いますが、ソファは以下のような4つの基本構造を持っています。
①フレーム
②芯材
③クッション材
④張地
この4つの構造でどういった素材を使うかによってその座り心地の明暗を左右するというわけです。
①フレーム
フレームというのはいわゆる骨組みの部分でソファのベースとして機能するものです。
ここがふにゃふにゃだともうソファとして全然駄目ですね。
(出典:http://kagu350.com/)
よくあるものとしては木材を使ったウッドフレーム。
ウッドフレームの場合は、フレームがソファの外に見えていることが多いので、どういった種類の木を使っているのかまで分かりやすいので善し悪しを判断しやすいのが特徴です。
特に北欧系のソファだとこのフレーム部分が肘掛けや脚にもなっていて、木目の美しい木がデザインとしても活躍しています。
(出典:http://www.style-proposer.com/)
モダンソファだとこのフレーム構造がスチールパイプなどの金属というのもよく見られます。
金属も丈夫なので、フレームとしてはよいですね。
木製フレームと同じように脚や外側に見えるメタルフレームはデザインとしてもクールに見えてかっこいいです。
問題になるのは、パーティクルボードやMDFなど木くずを合成して作ったような安価で耐久性の低い素材を使っているケースです。
体重をかけると「バキッ」という爆音を鳴らして折れてしまうかもしれません。
②芯材
芯材はフレームの上に取り付けることで、座り心地の大部分を占めるバネの部分です。
反発性と耐久性を兼ね備えたものであれば、快適な座り心地が長期間に渡り、楽しむことができます。
(出典:sofa-recommended.hachultra.jp)
一般的には芯材によく使われるものとして、「ウェービングベルト」があります。
ウェービングベルトは、ゴムベルトなので柔らかい座り心地ではありますが、沈み込むような感じになり、伸びてしまうので耐久性が低いです。
その分の安価なので、安いソファだとウェービングベルトが使われていることが多いです。
構造上スプリングが使えない場合にも使われることがあるので、一概に安いソファ向けというわけではありませんが長く使うならスプリング系の芯材のソファがおすすめです。
(出典:www.flannelsofa.com)
スプリング材でもよく使われるものがあり、ひとつは「Sバネ」があります。
スプリングの中では安い方なので、ソファの芯材としてはもっともよく使われる傾向があります。
S字型に連結させたコイルでウェービングベルトに比べると反発性も耐久性もありますが、構造上端にいくほど弾力性が低く、硬くなってしまいます。
(出典:www.flannelsofa.com)
Sバネよりも反発性、耐久性に優れるのが「コイルスプリング」です。
よく聞くコイルスプリングですが、これは渦状のバネを鉄線で連結したもので、Sバネとは違いどこに座っても同じ座り心地になります。
バネへの負担も少ないので、フレームへの負担も減り、ソファ自体の耐久性も上がります。
見た目として、いいのか悪いのかというのもありますが、コイルは縦に長いので、ソファの座面がもっこりとしたデザインになりやすいですね。
(出典:venusmorning.com)
さらにコイルスプリングをポケットと呼ばれる袋に包んで、独立させたのもが「ポケットコイル」です。
ポケットコイルは高級マットレスにもよく使われている構造なので、コイルの中では高価になってしまいますが、その分弾力性が高く、コイルスプリングのように点ではなく、面で支えてくれるように身体にフィットします。
バネがひとつひとつ独立しているので、密度をあげることができ、長く座っていても疲れにくいのです。
(出典:brmeguro.exblog.jp)
最近では芯材の進化系として布バネと呼ばれる「ダイメトロール」が急速に人気化しています。
これまでの金属製のスプリングとは全く違った発想で、強力な伸縮性のある糸で編みこんだ芯材です。
人間の脂肪に近い理想的な素材と言われ、特徴として硬すぎず、柔らかすぎない反発力を備えていて、ソファのデザインにも影響を与えないような新しい技術です。
これまでのスプリングとは一線を画す座り心地で、長時間座っても疲れないという一見完璧なソファに思えますが、まだ少し高価なので、高級ソファにしか使われていません。
③クッション材
芯材は座り心地に大きな影響を与える構造ですが、クッション材も芯材と同様に座り心地に大きな影響を与える部分です。
芯材やクッション材は見えない部分なので、中にどういったものが使われているのかをしっかりと見極めていきましょう。

(出典:http://www.armonia.jp/)
クッション材としての定番は、「ウレタン」です。
ウレタンには密度というものがあり、この密度が高いことが座り心地の条件でもあります。
ウレタンは密度によって価格も変わってきます。特に密度の高いウレタンであれば、長期間の使用や衝撃にも強く長持ちしますが、低密度だと最初はふかふかですが、すぐにヘタってきて駄目になってしまいます。
ここでいう密度というのは、1㎥あたりの重さをkgで表すもので、一般的な指標は以下のとおりです。
上から下にかけて密度が下がるに従って柔らかくなっていきます。
チップウレタン | 50~70kg/㎥ |
高密度ウレタン | 25~49kg/㎥ |
中密度ウレタン | 20~24kg/㎥ |
ソフトウレタン | 19kg/㎥以下 |
チップウレタンの場合は製造工程ででるウレタンの端材を混ぜているものなので、密度が高くなるのは当然として、注目すべきは高密度、中密度の部分です。
一般的には20~25kg/㎥くらいのウレタンが使われていることが多いので、これより密度が高いとヘタリにくくなってきます。
また、密度の違うウレタンを層にして、使われることも多く、真ん中に高密度を、その周囲をソフトウレタンや中密度で重ね、芯はしっかりしているけど、座り心地はソフトというのを作ったりもしますね。
ウレタンはソファを選ぶ上ではかなり重要なポイントなので、密度や層もチェックしておきましょう。

(出典:http://www.armonia.jp/)
ウレタン以外でよく使われるのが、「フェザー」です。
羽毛のハネの部分です。
フェザーは高価なので、高級ソファによく使われています。
軽くてふわふわとしたフィット感があり、とても身体に馴染みやすいのが特徴です。
復元力も高いので、カタチが崩れてもちょっと叩けばすぐに戻るというのもいいところです。
フェザーからはランクは落ちますが、「ポリエステル繊維」もよく使われます。
化学繊維は安価なのに、柔らかな質感がありボリューム感もあるので安価なソファのクッション材としてはとてもいいです。
ウレタンとフェザーなどは組み合わせで使われることが多く、ウレタンで身体をしっかりと支え、フェザーで座り心地を調節するような役割分担ですね。
よいクッション材が使われていると座り心地が格段に違うので、座り心地を追求するなら高密度ウレタンやフェザーなどを吟味してみましょう。
④張地
張地は、直接肌に触れる部分でもありますし、見た目の印象を決定づける部分でもあります。
部屋のスタイルによってもどういった素材、カラーを選ぶべきというのは変わってきますが、ここでは主に素材としての座り心地をメインに捉えてお話します。
本革 レザー素材
(出典:http://www.walterknoll.de/)
高級感、そして革特有の自然の風合いを楽しむなら絶対に本革ソファにするべきです。
革にも色々と種類があり、ソファによく使われる牛革でも厚さや染め方、希少性などでグレードが決まっていきます。
革の最大の魅力は使い込むほどに馴染んでいく、使用感。
よく財布やバッグなどでも革のものを使いますが、使い込むほどにどんどん味がでて愛着が湧いてきますよね?
ソファであってもそれは同じで、時間とともに色も変化していきますし、しっとりと身体にフィットするような感覚になっていきます。
このレザーの良さを最大限に活かすためには、お手入れが重要で革の専用クリーナーで汚れを落とし、保湿を怠らないことが革の良さを引き出していくことにつながります。
また、レザーは、布や合革よりも丈夫で、汚れにも強いので耐久性という意味でもNo.1だと思います。
ファブリック素材
(出典:http://www.fritzhansen.com/)
ソファの張地だとやはりファブリックが一番人気なのは当然の結果といえるでしょう。
なぜならファブリックは、レザーに比べると明らかにリーズナブルになりますし、色や柄が自由に選べて、どんなスタイルの部屋にも確実に合わせられるコーディネートの幅があるからです。
ファブリックは柔らかく手触りがソフトなので、お子様などがいらっしゃる方はファブリックの方が温かみがあっていいですね。
また、通気性がよく一年を通して清潔であるのと、カバーが外せるタイプも多いのでお手入れもしやすいものが多いです。
ただ摩擦などのダメージに弱いのと、汚れが一度ついてしまうとなかなか落ちないので、汚れが気になる場合は特殊加工されたファブリックなどを検討することをおすすめします。
合皮素材
(出典:https://www.nitori-net.jp)
ソフトレザーやビニールレザーと呼ばれる素材で、人工皮革なので汚れに強く、革や布と比べてお手入れは簡単ですが、人工物のため革のような自然の風合いはありません。
合皮素材でもそれなりに高級感のあるものもありますが、どうしてもチープになってしまうところは否めません。
体温に馴染みにくいので、暑い季節にはべたつきが、寒い季節には冷たく感じる事もあります。
汚れに強いというのはいいところで通常の汚れであれば、薄めた中性洗剤を布に染みこませ拭き取ることができます。
張地の素材は、心地よさ以外にも予算の都合やスタイル都の親和性も含めて考えていく必要がありますね。
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