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ジミーチュウ成功の立役者 タマラ・メロン

ジミーチュウの立役者タマラ・メロン

（出典:http://www.telegraph.co.uk/） タマラ・メロンは、ジミーチュウを語る上では外せない人物だ。
実際タマラのほうがジミーチュウ本人よりもジミーチュウというブランドとの関わりも深いし、ここまでの躍進があったのもタマラがいたからに他ならない。
それほどジミーチュウにとって重要な人物だったのがタマラ・メロンなのです。
ここで”だった”という過去形になっているのはタマラはすでにジミーチュウを去っているからで、起業家としての類まれなる資質を持った彼女はまた次のビジネスを立ち上げるため虎視眈々と準備をしているのです。

普通の子どもとは違うセレブの生活

（出典:http://ja.wikipedia.org/） ちなみにタマラ・メロンは結婚後の名前で、結婚前はタマラ・イヤーダイ。
イギリス版のVOGUE（ヴォーグ）の編集者だった彼女がジミーチュウを立ち上げたのですが、そんな彼女はいったいどんな人物なのかについて触れてみたいと思います。

タマラの父親はトム・イヤーダイでヴィダル・サスーンの共同設立者の一人という筋金入りのビジネスマンです。また、母親はシャネルのモデルもしていたアン・イヤーダイ。
そんな家庭で育ったタマラは生まれながらのセレブであり、また環境のせいか野心に溢れた少女でした。
父の仕事のため、8歳でアメリカのビバリーヒルズに移り住んだタマラですが、なんといってもセレブの街ビバリーヒルズですのでそこに通う学生たちは皆ファッションのとりこです。
当然タマラも子供の頃からハイブランドの服で着飾るような学生時代を過ごすのですが、ハイスクールに上がる際にイギリスへ引っ越すことになりました。

イギリスでは、イギリスの名門女子校ヒースフィールドに入学しましたが、ビバリーヒルズの開放的な雰囲気とは異なり、かなり閉鎖的だった環境に反骨精神を火がついたタマラは問題行動を繰り返しました。
さらに16歳でスイスのスキーリゾート地にあるインスティテュート・アルピン・ヴィダマネッタに留学してからは貴族令嬢たちと交友を深め、パーティー三昧、それを終えてパリに戻ってからもそんな生活を繰り返しました。
ある意味、海外セレブの生活としてはこれが普通？といっては言いすぎかもしれませんが、こうした交流が後のタマラの人脈であり、セレブ相手もにも動じない精神を育んだというのは一理あります。

ファッション業界への進出

（出典:http://www.vogue.co.uk/）

タマラは父トムからの紹介を受けてロンドンでNo.1のセレクトショップと名高いブラウンズ傘下のショップ24で働くことになりました。
これはタマラが自分で露店を出して、ブランド服を売っていたことをトムが知り、本格的にファッション業界で経験を積ませようと知り合いだったシドニー・バーンスタインに連絡を取り、その妻でありブラウンズの創設者のジョアンとの間を取り持ってもらったからです。

仕事熱心だったタマラは店舗ではよい成績を挙げ、さらにファッションへの情熱を深めていきました。次の仕事もトムの口添えでPR会社を経営するウォルターズでアシスタントを務めることになりました。
さらにイギリス版「ミラベラ」のアシスタントを経て、24歳でイギリス版ヴォーグのファッション・ディレクター サラ・ジェーン・ホアのアシスタント職につきます。

このヴォーグでジミーチュウと出会うことになるのです。
タマラは靴に対して並々ならぬ情熱を注いでいたことは、この頃からも明らかで撮影に必要な自分の理想の靴がない場合は、ジミーチュウとともにカスタムデザインの靴を作っていたのです。

自制の効かない堕落した生活

順風満帆に見えるタマラの人生ですが、大きな落とし穴が待っています。
もともとパーティー好きなタマラ、ヴォーグの仕事はそれほど負担が大きくなかったこともあり、夜遊びに走ってしまいます。
毎夜クライブに出掛けては、シャンパンを飲みながら踊り狂い、ドラッグに手を出すこともありました。

こんな状態であっても仕事はしっかりとこなし、わずか1年でファッション・アシスタントに昇格していましたが、夜遊びはどんどんエスカレートし、ついにはヴォーグを辞めてリハビリ施設に入ることを余儀なくされました。

完全復活はビジネスアイデアというお土産つき

（出典:http://www.jimmychoo.jp/）

ファーム・プレイスというイギリス大手のアルコール、薬物専門のリハビリ施設に入所し、6週間後見事にアルコールとドラッグを断つことに成功したタマラは華麗にロンドンに戻ってきたのです。

しかも彼女の頭のなかでは新しいビジネスアイデアが大きく膨らんでいました。
そのアイデアというのが、何を隠そう靴ビジネス、そうジミーチュウの設立というアイデアでした。

リハビリ施設から戻ったタマラが最初に連絡した相手は、父トムでもなければ、母アンでもない。
ヴォーグでカスタムシューズを一緒に作っていたお気に入りの靴職人ジミーチュウだったのです。

ジミーチュウ設立までにはここからさらに数々の苦難が待ち受けていますが、ジミーチュウというのはタマラの頭のなかで確実にカタチなりつつあるのでした。

→次は、「至高の靴職人 ジミー・チュウ」

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ラグジュアリーブランド・ハイファッション調査部門

ラグジュアリーブランドやハイブランドでの勤務経験者、雑誌編集者、とにかくラグジュアリーブランドやハイブランドが好きなメンバーで編成。
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世の中のトレンドや流れを敏感に察知し、常に新しい情報を発信出来るように奮闘しています。

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