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日本人若手クリエイターが育つ場所

日本には若手クリエイティブが作品を発表する場がとても少ないです。
はっきり言って海外と比べると日本のクリエイティブは数段劣っているし、それを育成する環境も全く整っていません。
なので、日本の有望な若手アーティストたちはこぞって海外にその活躍をの場を求めてしまうのでしょう。

日本はテーマパークにゲームセンター、カラオケなど遊ぶ場所に困ることはないくらい娯楽が充実しています。
これがある意味では日本のクリエイティブの発展にとって大きなマイナスになっています。

例えばロンドンやパリなどヨーロッパの主要都市では、日本ほど娯楽がありません。
美術館や博物館が娯楽の場となるくらい若者たちの遊び場ないのです。

幼い頃から芸術に触れる機会が多くなるヨーロッパの方がよりクリエイティブな感性が磨かれやすいというのは仕方がないことかもしれませんね。

しかし、インターネットの普及にともなってクリエイティブな作品を自由に表現する場を作ることがとても簡単になってきています。
サイトをひとつ立ち上げれば、自分の作った作品を世界に向けて発信することができるようになったのです。

日本の若手クラフト作家のために最近立ち上げられたサイトとしてTOCOHA トコハ』というサイトがあります。
これは、東京の初台にあるHATSUDAI WORLD CENTER内に2015年にオープンしたatelier TOCOHAで作られた作品を発表する場でもあるのです。

「atelier TOCOHA」って？

　
国際コンペティションでグランプリを取ったこともあるジュエリー作家の田代聖晃さんが代表を務める工房で若手クラフト作家のために立ち上げられたシェア工房です。

工房には制作に必要な道具が揃えてあり、若手クリエイターたちが24時間利用できる環境が整えてあります。
彫金や漆、ジュエリーなどの若手作家や学生たちがこの工房に出入りし、自分の作りたい作品を作るために没頭できる場所なのです。

日本には古くからものづくりが精神が根付いていますが、時代とともにその素晴らしい精神も薄れていっています。
こうした精神を継承するための優れたアーティストを発掘するために生まれたTOCOHAは、日本の将来を担う若手クリエイターの発掘に力を入れています。

しかし、この工房には誰でも入れるというわけではないのです。
中途半端な気持ちではどのみち長続きしないですし、限られたスペースや設備を有効活用するためにアトリエを使うための面接があります。

例えば、大学や大学院で美術を学び、かつ国内外のコンテストで受賞実績があることや、異業種からアートの世界に飛び込んで斬新な発想で挑戦し続けること、日本の伝統工芸を学び、その技を後世に継承するべく活動しているなど全力でやりきる本気度を見極めているのです。

本気が集まるので必然的にクオリティが高くなるというのがTOCOHAクオリティということです。
そのため、学生の作品などもありますがその完成度は極めて高く、オリジナリティ溢れるデザインは市販の他のデザインと比べるとひと味もふた味も違っています。

TOCOHAクオリティってどんな感じ？

TOCOHAで作られるアイテムというのは主にジュエリーやインテリア・オブジェなどで、ファッションや家具というよりは工芸品といった意味合いが強いものになります。

しかし、そのデザイン性、そしてクヲリティはとても高く思わず欲しくなってしまうようなセンスあるアイテムがたくさんあります。

そんなTOCOHAの作品を少し見てみたいと思います。

ペンダント

価格：¥23,220～¥24,300

独創的な造形で組み合わされた波打った台形のペンダントトップです。
2つのメタルをつなぎ、独特のシルエットを生み出し、大ぶりのペンダントトップはインパクト抜群です。

　
素材にアルミを使用しているため、大ぶりのインパクトを残しながらも重さを感じずに着用できます。

　
ツヤ消し面と磨き上げられたエッジの美しさが際立つ、鋳造ならではの独創的な世界観を提案しています。

ピアス

価格：¥4,320

このピアスはなんと靴紐を結んで作っています。
結び目は水引などのお祝いにも使われる伝統的なあわじ玉結びで、靴紐の部分と金属のコンビネーションでユニークかつ上品な仕上がりとなっています。

　
金属部分は真鍮に18金メッキ、ロジウムメッキでコーティングされています。
カジュアルからモードまでコーディネートのワンポイントとして、強烈な個性をアピールしてくれるおもしろい作品です。

リング

価格：¥34,560

「元気の象徴」であるガーベラをモチーフにしたリングで、ボリューム感があり、花の表情まで繊細に表現しているので、このリングがあるだけで指先を華やかに演出してくれるものです。

　
重なりあう花びらは調節できるので、好みの見せ方に調節できます。

　
このシリースはガーベラ以外にも、「恥じらい」の花言葉を持つシャクヤクや「ひたむきさ」を花言葉に持つサザンカなどもラインナップされています。

ネックレス

価格：¥16,416～¥33,264

散っていく花びらを拾い上げて手にする優しく情緒ある光景をそのままネックレスにアレンジしています。

　
シルバーで表現された花びらは、楕円形の美しいラインとそこに生まれる空間で首元をとても優雅に彩ってくれます。
一枚一枚手作業で丁寧に制作された花びらの繊細なタッチはまさにクラフトマンシップそのものです。

いかがでしたしょうか？ 日本のクリエイティブもまだまだ捨てたものではありませんね。 今後も良質の作品をどんどん発表して、世界に向けて羽ばたいていってほしいです。

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